杉内“スギちゃん”に変身！Ｖ旅行辞退して極秘トレしてたぜぇ！

巨人の「スギちゃん」こと杉内は袖なしのジージャンを着て「年俸が５億円になったぜぇ」と言わんばかりにポーズを決めた

　巨人・杉内俊哉投手（３２）が２１日、東京・大手町の球団事務所で契約交渉を行った。ＦＡ移籍した昨年、４年２０億円で契約。今季は年俸据え置きの３億５０００万円だった。来季は契約通り５億円となり、左腕史上最高額に達した。また宮崎で１０日間の極秘ミニキャンプを張っていたことが判明。左肩を万全にして、巨人・原監督と侍ジャパン・山本監督の胴上げに貢献するつもりだ。

　ワイルドにスーツを脱ぎ捨て、杉内が“スギちゃん”に変身した。契約更改と会見を終えると、カメラマンのリクエストに応え、お笑い芸人・スギちゃんのトレードマークである袖なしデニムを着用。「阿部さんも（パフォーマンス）してましたし、ね」。ちょんまげ姿で刀を持った阿部に続く“ファンサービス”で、１年を締めくくった。

　背番号１８をつけ、注目を浴び続けた１年だった。「前半は自分が納得いく投球ができ、貢献できた自負はありますが、後半は肩を痛めたので、１年間、フルにローテを守れる活躍を来季はできればいいなと思います」と振り返った。ＦＡ移籍したため、規定上、今季年俸はソフトバンク時代から据え置きの３億５０００万円だった。昨年の契約時に２年目は５億円になることが決まっていた。阿部が１９日に５億７０００万円で契約を更改。同一チームで５億円プレーヤー２人は史上初めてだ。

　すでに静かに動き出していた。杉内はハワイへの優勝旅行を辞退し、１０日に宮崎県内でキャッチボールを行い“始動”。約１０日間のミニキャンプを張っていた。１１月中はノースロー調整でウエートトレやランニング中心だった。ＷＢＣ球はまだ使っていないが「遠投もやりました。順調だと思います。あの感じだったらいけるという手応えはあります」と日本シリーズ中の１０月３０日以来の投球に自信を見せた。ブルペン入りは自主トレ先の鹿児島・薩摩川内で１月中旬頃を予定。少しずつ、ペースを上げていく。

　４日に発表されたＷＢＣ代表最終候補メンバーの中で、過去２大会に出場しているのは杉内だけ。さらに１１年のソフトバンク、今季の巨人でリーグ優勝しており「僕にとってはＷＢＣ３連覇もあるし、自分自身もシーズン３連覇がかかっている。そこを目指して、原監督と山本監督を胴上げできるようにしたい」と目標を掲げた。杉内にしか口にできない言葉は、力強かった。

　◆杉ちゃんの復活ロード
  ▽９月２９日　ＤｅＮＡ戦（横浜）で６回４失点。４敗目を喫した。
  ▽１０月４日　左肩の違和感で、先発予定だった６日のＤｅＮＡ戦（東京Ｄ）を回避することが判明。
  ▽同５日　出場選手登録を抹消される。
  ▽同１４日　ＣＳ最終Ｓで登板回避することが決まる。
  ▽同２８日　日本シリーズ登板目指し１か月ぶりにブルペン投球。
  ▽同３０日　日本Ｓ第３戦（札幌Ｄ）で原監督が見守る中、最終チェックのブルペン入りをしたが、状態が上がらず、日本Ｓの回避が決定。移籍１年目を終える。
  ▽１１月２０日　都内で取材に応じ、年内に投球練習を再開することを明かす。ここまでノースロー調整。
  ▽１２月４日　ＷＢＣ代表最終候補に選出。