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もんじゅ 事業者トップが“ミスやむをえない”
12月19日 16時5分

もんじゅ 事業者トップが“ミスやむをえない”
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福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」で、9600件余りに上る機器の点検漏れが見つかったことを巡り、事業者の日本原子力研究開発機構のトップが、「ミスが出るのはやむをえない」と発言していたことが分かり、原子力規制委員会は、「モラルの低下につながるゆゆしき問題だ」として、監督する文部科学省に事情を聞くことを決めました。

「もんじゅ」の点検漏れは、ことし9月の国の保安検査で、安全上重要なものを含む9679件の機器で見つかり、規制委員会が今月13日、原子力機構の鈴木篤之理事長を呼んで、原因究明と再発防止を命じる文書を手渡しました。
その際のやり取りが、19日の委員会に報告され、当日対応した原子力規制庁の池田長官が、「鈴木理事長は『形式的なミスが出るのはやむをえない』と発言した。トップの発言としては不適切で、現場のモラル低下につながるゆゆしき問題だ」と批判しました。
報告を聞いた委員からも厳しい発言が相次ぎ、田中委員長は「トップの意識がそうだと、安全を守る意識が組織全体に広がらない」などと述べて、原子力機構を監督する文部科学省から事情を聞くことを決めました。
鈴木理事長は平成13年から9年間、原子力安全委員を務め、最後の2年間は委員長に就任し、日本の原子力安全の中枢を担ってきました。

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