トップページ社会ニュース一覧各地の原発運転再開 審査は来年7月以降に
ニュース詳細

各地の原発運転再開 審査は来年7月以降に
12月19日 16時24分

各地の原発運転再開 審査は来年7月以降に
K10042970511_1212191814_1212191821.mp4

去年3月の原発事故の影響で、各地で運転が止まっている原発について、国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、運転再開を認めるかどうかの審査を始める時期は、早くても新たな安全基準ができる来年7月以降になるという見解を示しました。

19日の記者会見で、田中委員長は、原発の運転再開の前提となる新たな安全基準について、「できるだけ速やかに明確にし、電力会社に対応してもらうよう、基準の議論はすべて公開で行っている」と述べました。
そのうえで、田中委員長は「法律ができていない段階で、電力会社から運転再開の申請があっても、審査はできないので、どうしても来年7月以降になる」と述べて、国が運転再開を認めるかどうかの審査を始める時期は、早くても新たな安全基準が法制化される来年7月以降になるという見解を示しました。
原発の運転再開を巡って、田中委員長はこれまで、新たな安全基準の骨子ができる来年3月以降にも審査を始める可能性を示していました。
また、国内で唯一運転している、福井県にある大飯原発の2基については、「新たな安全基準と照らし合わせて、『止めるべきだ』となれば止めるが、今は『こうだ』と言える状況ではない」と述べて、大飯原発をすぐに停止させる考えはないという見解を示しました。

[関連ニュース]
このページの先頭へ