天皇陛下と皇太子さまは21日、皇居・宮殿で、野田佳彦首相をはじめとする閣僚らとの午餐(昼食会)に臨まれた。
各大臣と副大臣、宮内庁幹部ら約50人が出席した。
招かれた大臣は19人で、全員が出席した。午餐はこの時期恒例のものだが、今回は民主党が直前の衆院選で惨敗したため、
城島光力財務相、田中真紀子文科相ら、バッジを失うことになった議員が多数出席するという異例の開催となった。
午餐に先立ち、陛下は今年の活動をねぎらった後、「どうか健康を大切にされ、来年がよい年であることを願っております」と述べられた。
続いて飲み物を持ちながらの懇談となり、陛下は野田首相と数分間話された後、落選した藤村修官房長官のもとへ。
「官房長官は忙しかったでしょうね」「健康を大事にしてください」などとねぎらわれた。
平野達男復興相とは、被災地のがれきに含まれる石綿(アスベスト)を話題に。
陛下は、石綿は放射能のように機械で測定できないことを挙げ、「(処理は)なかなか難しいんじゃないですか」と話された。
さらに、「年をとってから携わった人が後悔しないよう、気をつけないといけませんね」と述べられた。
落選した閣僚らは、23日の天皇誕生日の「宴会の儀」にも招待されている。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121222/imp12122207010001-n1.htm