大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が昨年10月に自殺した問題で、滋賀県警は近く、男子生徒をいじめたとされる同級生3人のうち、当時14歳の1人を暴行や器物損壊の疑いで大津地検に書類送検する方針を固めた。刑事罰に問われない当時13歳の1人については児童相談所に通告する。もう1人については別の傷害容疑を含めて書類送検する方針。
今年7月、男子生徒の自殺後に学校が行った全校アンケートで「自殺の練習をさせられた」など深刻ないじめをうかがわせる回答があったのに、学校が公表していなかったことが発覚。県警は7月11日、同級生3人が昨秋の体育大会で男子生徒を後ろ手に縛ったとする暴行容疑で学校と市教委を捜索し、夏休みを中心に生徒約350人のほか、3人からも事情を聴いた。
その結果、当時14歳と13歳の2人については体育大会での暴力に加え、10月5日、校舎内のトイレで男子生徒を殴るなどした行為を確認。当時14歳の少年については教室で成績カードを破った行為も確認した。残る1人については体育大会での行為などに関わったほか、今年5月、中学校であった修学旅行の説明会の際、途中で帰ろうとし、制止しようとした女性教諭を殴ったり蹴ったりして小指骨折などのけがを負わせた疑いが持たれている。