社会

基準値を上回る「六価クロム」検出
(徳島県)
阿南市の日本電工徳島工場の敷地内で、地下水や土壌から基準値を大幅に上回る「六価クロム」が検出されました。日本電工や県によると、従業員の健康被害や周辺環境への影響は出ていません。基準値を超える「六価クロム」が検出されたのは阿南市橘町の日本電工徳島工場の敷地内です。12月末で「クロム塩」の生産を終了するため、今年6月から8月にかけて工場内の28地点で土壌や地下水を初めて自主的に調査しました。その結果、8地点の土壌から最大で基準値の400倍、4地点の地下水からは1万5800倍の六価クロムが検出されました。クロム塩の製造過程で出たカスが適切に処理されていなかったと見ています。メッキなどの原料である「六価クロム」は皮膚炎を引き起こし、発がん性も指摘されています。これまでに従業員や周辺住民に健康被害は出ていないということですが、今後、汚染された地下水や土壌を除去し、来年、地中にコンクリートの壁を作って封じ込めます。一方、県と阿南市は20日、汚染が広がっていないかを確認するため工場近くの民家の井戸水の調査をした結果、異常はありませんでした。県の調査でも周辺の海や地下水に影響はでていません。
[ 12/20 18:36 四国放送]