中国KFC、商品の一部から過剰な抗生物質=食品安全当局

2012年 12月 21日 15:36 JST
 
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[上海 21日 ロイター] 中国の食品安全当局は20日、米ファストフード大手のヤム・ブランズ(YUM.N: 株価, 企業情報, レポート)が運営するファストフードチェーン、ケンタッキーフライドチキン(KFC)の国内店舗が提供する鶏肉製品の一部から過剰な抗生物質が検出されたとの調査結果を明らかにした。

上海市食品薬品監督管理局(SFDA)はウェブサイトに掲載した声明で、2010─11年に検査施設に送られた19のサンプルのうち、8つから過剰の抗生物質が検出されたと発表。ヤム・ブランズがその後是正措置を講じたかどうかはまだ調査中だが、違法行為があったと認定された場合、同社には厳しい罰則が科される可能性がある。

ヤム・ブランズの株価は、今月18日に国営テレビCCTVが、山東省の一部業者が成長促進のためニワトリに抗生物質やホルモン剤を投与していると報道して以降、4%下落していた。

同報道内容についてはSFDAが現在確認作業中で、その結果はまだ発表されていないが、20日付の英字紙シャンハイ・デーリー(上海日報)によると、同省当局が既に食肉処理場2カ所に操業停止を命じたという。

今回のSFDAの発表は、中国におけるKFCの評判にとって大きな痛手となる。

中国のヤム・ブランズ担当者のコメントは今のところ得られていない。

 
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