イラクの西クルナ油田開発事業、中国がエクソンから権益取得も

2012年 12月 21日 16:27 JST
 
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[北京/ロンドン 20日 ロイター] 中国石油天然気集団(CNPC)は、イラクの「西クルナ油田1」開発事業について、米エクソンモービル(XOM.N: 株価, 企業情報, レポート)から権益を獲得する可能性がある。

エクソンモービルは、クルド自治政府と石油開発契約を結んだことからイラク政府と対立。その後、「西クルナ油田1」開発事業からの撤退を模索している。

イラクと中国側の関係筋は、CNPC傘下の中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)(0857.HK: 株価, 企業情報, レポート)(601857.SS: 株価, 企業情報, レポート)が、「西クルナ油田1」の開発権の60%をエクソンから取得するため交渉中であると述べた。同プロジェクトにはロイヤル・ダッチ・シェル・グループも出資しているが、権益は50%を下回っている。

あるイラク政府当局者は「CNPCが関心を寄せている。CNPCがかなりの規模の開発権を獲得したとしても、問題はない。これらはサービス契約であって、生産分与契約ではないことから、CNPCが獲得する権利の油田が10であってもひとつであっても、さほど問題ではない」と述べた。

一方、中国企業の関係筋は「ペトロチャイナはエクソンからの権益取得に向け交渉中だが、競争相手もいる。エクソンは間もなく決定を下すだろう」と述べた。

 
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