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政治
維新、問われる「質」 今度は選挙違反続出
2012.12.22 08:21
「東西対立」で揺れる日本維新の会で、衆院選の選挙違反容疑で公認候補の運動員の逮捕が相次いでいる。執行部は当初、無条件で除名処分する方針だったが、逮捕が当選者の陣営にも及び対応に苦慮、候補者選定や選挙態勢などをめぐる党の「質」が問われている。
選挙違反をめぐっては、京都1区から立候補、落選した田坂幾太氏の運動員が18日に逮捕。20日には比例代表で復活当選した大阪7区の上西小百合氏の運動員、21日も比例復活当選した愛媛4区の桜内文城氏と大阪9区で当選した足立康史氏の運動員がそれぞれ逮捕された。
「有権者の皆さまに申し訳ない。運動員の管理が甘かったと反省しなければならない」
橋下徹代表代行は21日の記者会見でこう陳謝した。その上で「法的な処分に至らなくても、党内処分はしっかりやる」と述べた。ただ「候補者が運動員を全員管理するのは至難の業だという事実があるのも理解してほしい」とも弁明した。
松井一郎幹事長も21日、「候補者本人がどれだけ関与していたか」と述べ、無条件で除名処分を明言した19日の方針からはトーンを下げた。
一方、維新は21日、国会内で初当選組を対象にした研修会を開いた。しかし、本人出席は20人余りで、上西氏を含め「大阪維新の会」組の欠席が目立った。
20日に旧太陽の党との合併に批判的な発言をした東国原英夫前宮崎県知事は出席。東国原氏は、同日中に橋下氏に発言について釈明し、21日も記者団に「これからは党内融和を進め、結束力を高めることに邁(まい)進(しん)していかなければならない」と述べた。
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