'12/12/21
広電「駅前大橋線」は2案
広島市は20日、広島電鉄(中区)が構想する路面電車の新路線「駅前大橋線」について、JR広島駅南口(南区)へ乗り入れる構造を高架か地下の2案から選ぶ方針を明らかにした。交通渋滞の懸念から平面案は見送る。駅前大橋線に接続する比治山線も新たな見直しルート案を示した。市は本年度中に、路面電車の乗り入れ構造を含めた広島駅南口広場再整備の基本方針を決める方針でいる。
市議会都市活力向上対策特別委員会で市が報告した。駅前大橋線は駅前通りを北進し、広島駅南口に乗り入れる。市は乗り入れ方式を、高架(概算事業費70〜100億円)▽地下(250〜300億円)▽平面(30億円)―の3案で検討した。
このうち平面案について市は「駅前交差点で渋滞が起きる恐れがある」として検討対象から外すと説明。高架と地下の両案の事業費をあらためて試算するとした。
駅前大橋線の乗り入れ方式は、広島駅南口広場再整備の焦点の一つ。1月以降、有識者でつくる市の検討委員会が、高架か地下の2案のどちらかに絞り込む予定でいる。