＜加藤綾子（フジＴＶアナウンサー）＞
第９回「好きな女性アナウンサーランキング」（オリコン）で、首位に輝いた。一昨年、圏外からいきなり４位にランクイン。翌年、トップをかっさらい、今年、連覇をキメた。さわやかな笑顔、抜群の安定感を誇るニュース読み、スムーズな司会進行、機転のきいたアドリブ、どんなムチャぶりも笑顔で返す頭の良さ。オールマイティーなアナぶりに票が集まった。
１９８５年４月、埼玉県出身。幼稚園からピアノを習い、国立音大付属中・高校へ進学。音楽教師を目指していたが、同音大３年の時、当時の彼氏に女子アナを勧められ、受験。日本テレビ、ＴＢＳ、フジに合格。４年前のフジ入社時は“スーパー綾子”の名で呼ばれた。入社半年で初レギュラー「カトパン」の司会に。昨年７月には、３人組ユニット「Ｅａｒｌｙ Ｍｏｒｎｉｎｇ」として、初の作詞・作曲に挑戦。シングル「少しずつ少しずつ」をヒットさせた。
今春行われた週刊文春の「好きな女子アナランキング」でも高島彩を蹴落としてトップに躍り出た。向かうところ敵なし、鉄板の強さなのである。
「名実ともにフジのトップアナ。オリコンのランキング５位、６位に生野陽子、高橋真麻が入ったが、ビジュアル、スキル、ハートといずれも加藤がグンを抜いている。低迷中のフジの番組で、加藤がメーンキャスターの『めざましテレビ』も、ＭＣ担当の『ホンマでっか！？ＴＶ』も好視聴率が続いている。そのため加藤のお正月番組のオファーは、軽く４０本を超えてしまった」（フジテレビ関係者）
人気者の高島彩、中野美奈子、平井理央は寿退社、ベテランの遠藤玲子、佐々木恭子、中村仁美は結婚して育児休暇中。身軽な独身で任せて安心の売れっ子、加藤に仕事が殺到するのも道理。だが、加藤を取り巻く環境は日々劣悪化しているようだ。
「加藤のブログ『あやこ風』に掲載している写真でもわかるように、日に日にやつれてきている。ドレスのお披露目で見せた胸元は、自慢のＥカップがしぼんで見える。顔もやせて一回り小さくなって、持ち味の元気はつらつさが消えている。気さくな性格で現場スタッフにもこまやかな心遣いを欠かさなかったが、必要最低限の会話ですませるなど殺伐とした雰囲気だそうだ」（女子アナウオッチャー）
加藤をやつれさせているのは仕事だけでなく、人間不信から来る心労も多いと指摘する声もある。
「早朝の生放送を週５日担当するのだから疲れは人一倍。だがそれ以上にストーカーやスクープ狙いの週刊誌に手を焼いている。逃れるためには、自衛をしなければならず、不用意に発言した言葉が回り回ってとんでもないネタにされた経験があるので、どこでも気が抜けない。口も重くなる。大体忙しくて息抜きもできないのに、合コン三昧だの夜遊び大好きだの面白おかしく報じられる。人間不信にもなるよね」（芸能リポーター）
今の加藤は入浴剤入りの自宅の風呂につかって、手足を伸ばすくらいしか、自分の時間がないのだという。フリー転身を真剣に考える時期が来たようだ。
（日刊ゲンダイ2012年12月20日掲載）