原発の無い世界の実現を――。「国連の持続可能な開発会議」(リオ+20)が閉幕した22日、日本の非政府組織(NGO)などが本会議場で脱原発の横断幕を掲げ、各国の政府関係者にアピールした。賛同した欧州の女性グループのメンバーも急きょ参加して声を上げた。
脱原発デモは、大阪市のNGO「ネットワーク『地球村』」など6団体が企画した。関西電力大飯原発の再稼働が決まると、国内外のNGOからの賛同が急増し、600以上の団体の後押しを受けて実施した。
アピールを聞いたドイツ緑の党のウテ・コツィー議員は「各国の首脳が集うリオ+20で声を上げたことが重要だ。小さな声でも世界に伝わったはずだ。日本が脱原発の道を歩むのならドイツは協力を惜しまない」と話していた。(リオデジャネイロ=中村浩彦)