Updated: Tokyo  2012/12/21 15:03  |  New York  2012/12/21 01:03  |  London  2012/12/21 06:03
 

LNGの3年間の上昇、来年に終了か-日本の原発再稼働で

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  12月21日(ブルームバーグ):3年間続いていた液化天然ガス(LNG)価格 の上昇が2013年に終了するとの見方が強まっている。福島第一原子力発電所の事故後に停止されていた日本の原発の一部で再稼働が計画されているためだ。

ブルームバーグ・ニュースが10日以降、アナリスト6人を対象に実施した調査の中央値では、来年の北東アジア向けLNG価格は100万BTU(英国熱量単位)当たり平均14.50ドルと予想されている。財務省のデータによれば、予想通りなら今年1-10月の日本の輸入価格を14%下回り、少なくとも10年以来の低水準となる。

アジアのLNG価格が下落すれば赤道ギニアやカタールなどの生産国にとって打撃になる一方、日本経済を押し上げ、欧州向けに振り向けられる供給が増える可能性がある。欧州の価格は4年ぶりの高値に近い水準となっている。LNG価格はここ3年間でほぼ2倍に上昇し、7月には過去最高値に達した。

ソシエテ・ジェネラル(パリ)のアナリスト、ティエリ・ブロス氏は20日の電子メールで「12年初めのLNG市場の逼迫(ひっぱく)は予想外の価格上昇につながった。15年までこの水準が続くことはないとみている」と述べた。

原題:LNG Three-Year Rally Seen Over as Reactors Start: EnergyMarkets (抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ドーハ Robert Tuttle rtuttle@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Lars Paulsson lpaulsson@bloomberg.net

更新日時: 2012/12/21 10:16 JST

 
 
 
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