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インターネット掲示板「2ちゃんねる」で覚醒剤の売買などに関する書き込みを放置したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は20日、麻薬特例法違反(あおり、唆し)のほう助の疑いで、2ちゃんねる開設者で元管理人の会社役員・西村博之氏(36)を書類送検した。警視庁によると掲示板の管理をめぐって2ちゃんねる関係者が摘発を受けるのは初めて。
西村氏の送検容疑は2ちゃんねるに違法な薬物の売買に関する投稿が多数掲載されていることを知りながら削除せず掲示板の提供を続け、昨年5月、無職の男(55)が覚醒剤売買を持ちかける書き込みをほう助した疑い。
男は覚醒剤0・2グラムを1万円で販売するという意味の「02―1万円」の書き込みを掲示板に投稿。麻薬特例法違反容疑などで逮捕、起訴され、実刑が確定した。
西村氏は2009年に2ちゃんねるの事業を海外の企業に譲渡し、管理人を退いたとされる。警視庁は、その後も2ちゃんねるの広告収入を得るなど同サイトの運営に関与していたと判断した。
削除要請を受けた書き込みの扱いをめぐり、運営幹部からメールで相談を受けていたことも確認され、掲示板を実質的に管理する立場にあったとみて捜査していた。
西村氏は2ちゃんねるの書き込みを巡って複数の民事訴訟で敗訴している。数十件の判決でほとんどに敗訴しており、中には数億円の損害賠償の支払いを命じた判決もある。西村氏はこれまで「死刑になるなら賠償金を払う。死刑にならないのなら払わない」などと主張している。
警視庁は昨年から今年にかけ、西村氏の自宅など関係先を家宅捜索。西村氏は取り調べに応じていないが、2ちゃんねる側が違法な書き込みの削除依頼に積極的に応じるなど掲示板の運営に改善が見られたため、逮捕を見送った。警視庁によると、2ちゃんねる関係者が摘発されるのは初。
識者からは摘発に賛否の声が上がる。ニュースサイト運営者の中川淳一郎さん(39)は「違法な書き込みをした人物を特定するのが警察の仕事。なぜ西村さんが書類送検されるのか。ふに落ちない」と指摘。一方で全国Webカウンセリング協議会の安川雅史理事長は「違法な書き込みに自由も何もない。警察の厳しい責任追及は当然。同様の悪質サイトへの波及効果も期待できる」とした。
ネット上のトラブルに詳しい岡村久道弁護士は「2ちゃんねるも削除要請に応じるようになり、捜査の目的は達成されたといえる。サイト運営者をほう助容疑に問うことはネット上の情報流通を萎縮させる恐れもある。慎重になるべきだ」と述べた。
◆2ちゃんねる 西村博之氏が1999年に開設したインターネットの掲示板サイト。ニュースや趣味、学問などさまざまなテーマの掲示板が集合し、規模は国内最大級。西村氏が通称「ひろゆき」として管理に当たっていた。書き込みの大半は匿名のため、誹謗(ひぼう)中傷や犯罪予告などに悪用されることがあり、薬物売買などの温床になっているとの指摘もある。利用者の書き込みをほぼそのまま出版した「電車男」は100万部を超える大ヒットとなった。
(2012年12月21日06時03分 スポーツ報知)
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