維新・上西氏の運動員逮捕　松井幹事長「知っていたら即除名」

　大阪府警捜査２課は２０日、公選法違反（買収）容疑で、衆院選大阪７区に出馬し、比例近畿ブロックで復活当選した日本維新の会の上西小百合氏（２９）陣営の運動員で、会社員佐藤徳二容疑者（４１）＝さいたま市北区本郷町＝を逮捕した。

　日本維新幹事長の松井一郎大阪府知事は２１日、「候補者本人がどれだけ関与していたか。（違反を）知っていたなら即除名だ」と述べた。代表代行の橋下徹大阪市長も、「有権者の皆さまに申し訳ない」と謝罪。その上で、「連座制が適用されないからと言っておとがめなしとはいかない。事実なら党内処分はきちんとする」と話した。２氏とも府庁で記者団の質問に答えた。

　逮捕容疑は１２月中旬、さいたま市内で、関東の２０～３０代の運動員３人に、公示後に選挙運動をした報酬として、約２０万円ずつを渡した疑い。

　捜査２課によると、佐藤容疑者は容疑を認め、３人も「現金を受け取った」と話している。佐藤容疑者は、当選が無効となる連座制の適用対象の選対幹部ではない。

　日本維新をめぐっては、京都府警が１８日、落選候補の運動員を逮捕し、このとき松井氏は「本人が知ろうと知るまいと候補者の責任であり、除名だ」と明言していた。違反者が続いたことで方針を軟化した格好だ。

　大阪７区は、上西氏、民主党の藤村修官房長官、自民党の渡嘉敷奈緒美氏らが争い、渡嘉敷氏が当選。上西氏は敗れたが、復活当選した。

（2012年12月21日13時16分  スポーツ報知）

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