「夜スペ」:大阪・西成の中学で有料授業…市活性化事業案
毎日新聞 2012年12月21日 07時27分(最終更新 12月21日 10時32分)
大阪市西成区を活性化させる「西成特区構想」で、市は20日、来年度予算に23事業、計約8億4000万円を計上する案を橋下徹市長に示した。放課後の中学校で学習塾が有料授業をする「西成区補習スペシャル」の試験導入などを打ち出した。
担当部局の案では、補習スペシャルに200万円を計上。周辺に学習塾が少ない市立鶴見橋中学(同区)の生徒を対象に、塾講師らが有料で指導して基礎学力の向上を目指す。同様の施策は、東京都杉並区立和田中学の「夜スペシャル」が有名だが、全国的には珍しいという。橋下市長は20日の会議で「ずっとやりたかったので、うまく成功例にしてほしい」と評価した。
案にはこのほか、日雇い労働者の就労支援(3000万円)▽緊急宿泊施設の建て替え(4000万円)▽あいりん地域などの結核対策(約1400万円)▽防犯カメラの設置補助(90万円)−−などが盛り込まれた。
特区構想は橋下市長が「西成に子育て世帯を呼び込む」と発案。有識者会議が10月、56項目の施策を市に提言し、今年度から一部を試行。来年度から5カ年計画で本格実施する。臣永正広区長は「ようやくスタートラインに立てた。提言を一つでも多く実現し、課題を解決したい」と話した。【茶谷亮】