どうすれば安全安心:怖〜い飲酒トラブル 要は適量、知って守る
毎日新聞 2012年12月20日 東京夕刊
(1)の対策は、アルコールの血中濃度上昇を抑えるため、水分をこまめに取ることだ。(2)については、しっかりと食べること。漢方の考え方では肉や魚のほか、山芋など粘り気のあるものがよいらしい。(3)は手軽な対策がなく(4)も難しいが、市江さんは「酵素をよく働かせるには内臓を温かく保つことが大切なので、冬場の冷たいものの飲食はほどほどに」と言う。これは(2)の対策としても有効だろう。ちなみに、漢方では朝鮮ニンジン、ウコンなどが肝機能に有効、カンゾウなどが胃粘膜の修復によい生薬としている。
市江さんは江戸時代の学者、貝原益軒の「養生訓」の飲酒の項から「(酒は)少のめば益多く、多くのめば損多し」との言葉を紹介し、「昔から、対処法は変わらないんですがね……」。そこが、この問題の永遠のテーマである。