どうすれば安全安心:怖〜い飲酒トラブル 要は適量、知って守る

毎日新聞 2012年12月20日 東京夕刊

 酒の適量をどう見積もったらいいのだろうか。まず体重60キロの人を基準にした下の表を見てほしい。酒量とその時の血中濃度、酔いの状態を示したものだ。

 飲んでいる最中、一方で人体はアルコールを分解して酔いを防いでいる。ここで酒に強い、弱いという個人差が大きく出てくる。アルコールは主に肝臓の酵素で分解するが、酵素の働きに強弱がある。ちなみに、日本人は一般的に弱いそうだ。酵素の強弱の見分け方だが、飲んで顔が赤くなる人は弱いタイプだという。

 また飲む回数が多いと、酵素の働きは活性化して強くなるが、飲み続ける人には脂肪肝などの別のリスクがある。また20〜30代をピークに、年を取るごとに酵素の力は落ちていく。女性は一般的に男性より弱い。表に自分の状態を重ね合わせて、適量を考えてほしい。

 人は平均的に体重1キロ当たり1時間で100ミリグラムのアルコールを分解するとされ、体重60キロの人なら1時間に6グラムのアルコールを分解する。ビール中瓶1本がアルコール20グラムを含むとして、その処理には3〜4時間かかることになる。4本空ければ分解に12時間以上かかる。翌日に酒気帯び運転などを起こさないよう、この目安に個人差分を慎重に加えて参考にしてもらいたい。

 ところで、いろいろな種類の酒をとり交ぜて飲む“ちゃんぽん”は特に有害ではないそうだ。木村部長は「口当たりが変わって、飲み過ぎるからいけない。問題は最終的なアルコール摂取量です」と話す。

 酔い過ぎや二日酔いを防ぐには、どうすればいい? 木村部長は「『飲み過ぎない』に尽きますが、アルコールは胃や小腸から血中に入るので、吸収速度が遅くなるよう、しっかりと食べてください」と助言する。

 二日酔い、胃のむかつきに対する指定医薬部外品「ソルマック」を販売する大鵬薬品工業(東京都千代田区)で、市江紀夫・ヘルスケア研究開発部課長にも対策を聞いた。市江さんは、アルコール多飲時の症状として(1)脱水(2)胃粘膜の損傷(3)睡眠障害(4)肝臓のアルコール分解過程で生成されるアセトアルデヒドによる頭痛、嘔吐(おうと)などの中毒症状を挙げた。

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