94歳の新人が衆院選出馬、葬式代切り崩し当選目指す
[東京 12日 ロイター] 16日に投開票を迎える衆議院議員選挙。埼玉12区に無所属新人で立候補している川島良吉さんは、今回の選挙で最高齢となる94歳だ。
出馬の動機は、既成政党の足並みが揃わない分裂状態に我慢ならなかったことだった。「たまたまテレビを見ていたら、1人でも立候補できることが分かった」と語る川島さん。供託金の300万円は、自分の葬式代を切り崩して捻出したという。立候補締め切りの3時間前に滑り込みで届け出たが、その際、窓口の女性から「本気ですか」と尋ねられたそうだ。
川島さんは妻や多くの友人をすでに亡くしており、家族会議を開いてサポートを呼び掛けた。表立った街頭活動はしていないが、反原発などを公約として記載したポスターは掲示板にしっかりと貼られている。
選挙戦で注目を集めるテーマの1つに、尖閣問題などで冷え込む日中関係が挙げられるが、日中戦争で7年間従軍した経験を持つ川島さんは、「戦後の厳しい状況を生き抜く上で、中国人は私を助けてくれた。私は彼らを良く知っている」と話す。
高齢化社会が進む日本で、川島さんは文字通り彼らの代弁者として選挙戦に臨む。
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