二審も賠償請求棄却=中2「いじめ」自殺訴訟―名古屋高裁
2012年12月19日(水)17時52分配信 時事通信
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岐阜県瑞浪市で2006年、いじめを苦に自殺したとされる市立中学2年の女子生徒=当時(14)=の両親が、遺書に名前が記されていた元同級生4人と保護者らに計約5700万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁は19日、訴えを退けた一審岐阜地裁判決を支持、両親側の控訴を棄却した。
渡辺修明裁判長は「遺書にはどのような行為でどのような精神的苦痛を受けたのか、具体的事実に関する記載がない」と指摘。学校側がいじめを認めたとする両親の主張について「教育界では本人が身体的、精神的に苦痛を感じていればいじめと見なされるが、それが直ちに民法上の不法行為に該当するとは言えない」と述べた。
渡辺修明裁判長は「遺書にはどのような行為でどのような精神的苦痛を受けたのか、具体的事実に関する記載がない」と指摘。学校側がいじめを認めたとする両親の主張について「教育界では本人が身体的、精神的に苦痛を感じていればいじめと見なされるが、それが直ちに民法上の不法行為に該当するとは言えない」と述べた。