東日本大震災で発生した宮城県石巻市のがれきの焼却が17日、北九州市で始まった。国が進める震災がれきの広域処理で西日本初の実施。同市は今後、市内3カ所の焼却施設で1日110トンを焼却し、灰は同市若松区の最終処分場に埋め立てる。2014年3月までに最大6万2500トンを受け入れる計画。
同市小倉北区の焼却施設では17日午前9時半過ぎから、がれきがクレーンで焼却炉へ次々と投入された。焼却開始後、施設と外部の境界線4カ所で測った空間放射線量は毎時0.06マイクロシーベルトで「焼却前と同水準」(市環境局)。周辺にはがれきの受け入れに反対する市民ら約30人が集まったが、大きな混乱はなかった。
受け入れるがれきは木くずを中心とした可燃物。放射性セシウム濃度は国の処理基準よりも厳しい1キログラム当たり100ベクレル以下としている。週1回のペースで宮城県から海上輸送し、同市内の一般廃棄物とがれきを9対1の割合で混ぜて焼却する。一連の処理費用は最終的に国が負担する。
北九州市では震災がれきを巡り今年3月、市議会が受け入れを求める決議を全会一致で可決。北橋健治市長は試験焼却のデータなどで「安全性に問題はない」として6月に受け入れを表明した。
焼却開始を受け、北橋市長は「1日でも早く被災地が復興の日を迎えられるよう、着実に作業を進める」との談話を発表した。福岡県の小川洋知事は「大変心強く、ありがたい」とするコメントを出し、風評被害の防止などで同市を支援する考えを示した。
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