のぼりべつクマ牧場(登別温泉町)は19日から、餌などの運搬に使用する貨物車にサケをつるしたユニークなゴンドラ「トバ一号」の運行を始めた。人の乗車はできないが北海道ならではの名産品を使ったインパクトが早くも観光客の話題を集めている。
冬シーズンの新企画。クマ山ロープウエー(全長1260メートル)の旅を楽しんでもらう目的。全30台のうち1台に「紛れ込んでいる」(同牧場)。貨物車(縦1・5メートル、横1・76メートル、高さ2・12メートル)に前浜産のサケ20匹をぶら下げ自然乾燥させている。ゴンドラ名は有名演歌歌手の名前をもじった。
一風変わったゴンドラが遊覧しているのは一目瞭然。原真支配人は「ゴンドラに乗っていて行き違うと驚きがある。ぜひ見てもらいたい」とアピール。人気度によっては「2号」の運行も計画し、出来上がった薫製トバはクマに与える。来年2月ごろまで毎日楽しめる。
(粟田純樹)
【写真=のぼりべつクマ牧場で新たに運行を始めた「トバ一号」】
|