質問なるほドリ:この3年間で自民党は変わったの?=回答・犬飼直幸

毎日新聞 2012年12月17日 東京朝刊

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 ◇党改革、十分に進まず 派閥、族議員、世襲は温存

 なるほドリ 自民党が3年ぶりに政権に復帰することになったね。

 記者 09年8月の衆院選では公示前にあった300議席が119議席まで落ち込み、「自民党の再生には10年かかる」とも言われました。ところが、民主党政権の3年間に対する国民の失望感が大きかったために、自民党への揺り戻しが起きたと言えそうです。

 Q 自民党も批判を浴びて野党に転落したはずだけど、この3年間で変わったの?

 A 自民党の安倍晋三(あべしんぞう)総裁は衆院選の期間中、「政権を失った3年前とは違う」と繰り返し訴えてきました。その中心は、物価が継続的に下がって景気悪化を招く「デフレ経済」からの脱却を目指した経済対策ですが、その手段として金融緩和(きんゆうかんわ)や公共事業を重視する主張は3年前からそう変わっていません。

 Q 民主党や日本維新の会は「古い自民党の政治に戻すのか」と批判していたね。

 A 実は自民党内でも「党改革が不十分だ」という不満の声は根強くあるのです。「古い自民党」を象徴する「派閥(はばつ)政治」「族(ぞく)議員」「世襲(せしゅう)」が温存されたと反発している若手議員も少なくありません。09年衆院選で大敗した反省から党再生会議を設置し、同年9月に(1)派閥の解消を進め党運営への影響力を排除する(2)長老支配を脱するため首相経験者は選挙で公認しない(3)幹事長代理などのポストに若手を積極登用する−−といった改革案を提言しましたが、うやむやになっています。

 Q 党を改革しようという意見はあったんだね。

 A はい。かつての自民党政権に対しては、農業団体や建設業界といった特定の業界団体から支援を受ける代わりに予算の配分や政策で配慮する「癒着(ゆちゃく)」体質への批判がありました。特定の業界や省庁の利益のために動く「族議員」をなくそうと、政策分野ごとに設けていた「調査会」の数をいったん大幅に減らしましたが、徐々に復活しています。

 大物政治家の地盤を親族が継ぐ世襲も「政治の私物化(しぶつか)」と批判され、自民党は09年衆院選の公約で原則禁止を掲げましたが、今回の衆院選でも世襲候補の当選が目立ちます。

 Q 党改革がうまくいっていないということ?

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