Team Foundation Server(以下、TFS)は、ソフトウェア開発プロジェクトで必要となるリソースを包括的に一元化できる開発インフラとなるシステムです。
もちろん、プロジェクト管理にも活用できるわけですが、TFS だけでなく、インターフェイスとして実績のあるツールを活用することができます。
たとえば、Microsoft Project。Project に慣れているならば、Project を使ってガントチャートを作成し、TFS にタスクとして同期させることもできます。こうすると、プロジェクト管理者は、Microsoft Project で、開発者は、TFS のタスクを自分の ToDo リストとして閲覧しながら、作業進捗をインプットしつつ、ソースコードをチェックインし、関連付ける・・・ということが容易にできるわけです。
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さて、本題ですが、世界中でもっとも活用されている開発管理のツールは、Microsoft Excel だという調査結果があります。みなさんも、きっとなんらかのシーンで Excel を活用しているのではないでしょうか? # Excel 方眼紙という日本文化もありますね
TFS は、Excel のインターフェイスもあります。こちらでみなさんのチームで定常的に使われているのと同じレイアウトでかつ、TFS にデータを蓄積させるということができます。
TFS 2010 では、さらにこの Excel インターフェイスを活用し、アジャイル計画が行えるツール(Workbook)が提供されています。MSF for Agile Software Development v5.0 には、スクラムをベースとしたアジャイルな開発を行うための計画ツールが用意されているのですが、Excel を使いこれらを行うことができます。
Excel というと「一覧表示」がしやすいということはみなさんご想像のとおりです。ですが、忘れてはおりませんか?Excel は、表計算ツールです(忘れていないですねw)。
TFS で保管しているプロジェクトの情報を Excel に吸出し、必要な計算を行い、グラフを出力し、意思決定に役立てる・・・なんて本当はやりたいはずです。
Excel だけで管理していると、Excel ファイルの亜種、派生による分散化の課題、プロジェクト管理者と開発チームによる同時更新の課題などがありますが、TFS でリソースを一元管理しておき、Excel は、そのデータを表現するために注力したらどうでしょう?多くの課題を解決しつつ、やりたいことができるはずです。
当然、表示だけではなく、TFS に反映することだってできます。ここで一つシナリオを提示しましょうか。
これは、Excel 上で行えたとしたらいいですよね?
特に、リソースの配置やスケジュール調整をまずは、Excel 上でシミュレートし、いい感じの計画ができたら、チームに伝達なんてしたいですよね?
ということで、これらを行っている様子を収録しましたので、公開いたします(音声なし):
こちらは、ダウンロードいただくこともできますので、有用でしたら、職場やコミュニティでの勉強会などでご利用ください。
長沢
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