韓国大統領選の投票日を翌日に控えた18日、ツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では投票に関するさまざまな怪情報も飛び交った。
まずは「電子開票機をハッキングすれば開票結果を操作できる」というデマ。これについて、中央選挙管理委員会は「開票時に使う投票用紙分類機はインターネットには接続されておらず、分類器が仕分けた票を手作業で確認する。立会人による確認も行う」とし、インターネット経由での操作は不可能だと強調した。
選管は「選管と与党が投票箱のすり替えを試みるのではないか」との風説についても「投票管理官が投票箱を開票所に運ぶ際、各政党の推薦した立会人と警察が同行する。今回の選挙では投票箱の内側に固有の識別番号が記録された電子チップが付いており、投票箱すり替えの可能性は完全になくなった」と説明した。
ネットユーザーからは「午前中に高齢層の投票率が高いと伝われば、午後に若者が投票所に殺到し、結果が覆える可能性があるため、高齢層は午後に投票することにしたそうだ」といった書き込みもあった。これについて、高齢者に支持層を持つセヌリ党は「世代間の対立を引き起こそうとする根拠のないうわさだ」と切り捨てた。
SNSには、選管が今年4月の総選挙で投票所の場所を大幅に変更し、投票所を見つけにくくしたのではないかという疑念の声も見られた。選管によると、総選挙では全国で全体の4%に当たる547カ所の投票所が変更された。選管は「大半は障害者のための設備が整っていないことや行政区域の変更、再開発などやむを得ないケースだ」とし、以前の投票所に変更を告知する横断幕を張ったり、案内員が新しい投票所に有権者を誘導したりする措置を取ると説明した。
このほか、SNSには「投票用紙を横に折ると、他の候補者の選択欄にもスタンプのインクが付着し無効票になる」とか「投票用紙に投票管理官の印鑑がなければ無効になる」といった説も流れた。これについて、選管は「スタンプが別の場所に付着しても、見ればどの候補に投票したかは判断できるため有効だ。スタンプを押した後、インクはすぐに乾くようになっており、そういうことはあまり起きない」「投票管理官がミスで印鑑を押さないケースも考えられるが、正当に交付された投票用紙と判断され有効だ」とそれぞれ説明した。