米中実務者協議 中国側、北朝鮮追加制裁条件に尖閣問題持ち出す
北朝鮮による事実上の弾道ミサイル発射を受けたアメリカと中国の実務者協議で、中国側は追加制裁の条件として、「尖閣諸島問題で、日本を何とかしてほしい」と求めていたことがわかった。
アメリカ政府筋が、FNNに明らかにしたもので、先週、中国・北京で開かれた協議の場で、アメリカ側が「北朝鮮に新たな制裁を科すことに協力してほしい」と依頼したところ、中国側は「では、尖閣諸島問題で、アメリカは、日本を何とかしてほしい」と回答し、日本に施政権があることを認めるアメリカの立場の変更を条件として挙げてきたため、アメリカ側は、これを拒否したという。
北朝鮮のミサイル問題をめぐっては、アメリカなどが、北朝鮮高官の個人資産凍結など、新たな制裁案を盛り込んだ国連安保理決議の採択を目指しているが、中国側が拒否の姿勢を示して、協議は難航している。