カスタマーレビュー

手術数でわかるいい病院 2011―全国&地方別データブック (週刊朝日MOOK)

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　ある地方の中核病院に勤務する某科の部長をしております。
その関係から、毎年この本を作成するためのアンケート調査が朝日新聞社から送られてきます。しかもＦＡＸでです。編集者自らがインタビューに訪れるわけでもなく、日夜診療で忙しい医者にＦＡＸによるアンケートを送りつけ、その返信のみから病院を評価した本がどれだけ信頼性に乏しいかは明らかです。従って、アンケートには答えないようにしています。

　小泉政権による聖域のない改革以降、都心部と地方に著しい医療格差を生じました。地方の病院は医師確保ができずに閉院し、その結果本当に困っているのは地方の患者様です。この本は、その地域格差をさらに助長するもので、何ら国民のためにはならないと思っております。出版社は本が売れればよい訳で、真の意味で国民の健康思想を高めることは考えていないと思います。

　仮に手術件数がトップだったとします。それだけ大量の手術をするためには、どれだけのスタッフがどれだけの医療機器を回転させることによって実現可能となるでしょうか。そこに歪みは生じていないのでしょうか。件数のみからは決していい病院はわからないのです。

　日本全体の医療が健全に発展していくことに目を向けた本が出版されることを心から願っております。

「全総力を挙げた信頼のランキングデータ」と書いてありますがまったく信頼できません。
皆さんに事実を知っていただきたくレビューを書きました。

ランキング上位にはいるはずの手術件数の私たちのクリニックが全く記載されていません。
昨年も記載されていなかったのですが、今年も全く載らないのです。
2008年板で編集部に広告を依頼されたので、高い広告費にかかわらず、取材不足？からか、記載されなかったのです。
そこで、「おかしいじゃないか？」と苦情を出したら、お金だけ取って，正当な説明はありません。
その後週刊朝日からは存在すら消されました。2011年板にも全国ランキングで上位にもかかわらず記載されず。
医療機関リストにも記載されていません。文句を言ったら「存在すら認めない」。
病院名は「江本ニーアンドスポーツクリニック」です，是非ネットで検索してください、福岡県八女郡にあるクリニックです。
靱帯や，人工関節では日本で上位にランキングされるクリニックです。
検索したあと、もう一度「手術数でわかるいい病院 2011―全国&地方別データブック (週刊朝日MOOK)」で見てみてください。
福岡県にまったく存在すら無いことになっています。　存在すらも記載しない？　どういうことでしょう？

調べてみると，他にも同様に手術件数でランキングされるはずの病院が記載されていない事例があります。
広告を拒否すると記載しない程度の雑誌ですか？　文句を言うと記載しない雑誌ですか？
朝日の体質ですか？　朝日のジャーナリズムって？　

今テレビや雑誌で「神の手」とか「手術数」とかだけで病院が報道されています。本当にそれがただしいのでしょうか？
私たちは幸いに？　朝日を怒らせたおかげでランキングされない病院ですが、その分、患者さんからの評価，口コミだけで来院していただき、私たちを頼りにしてくれる患者さんのために治療する日々を送っています。
私たちは大事なことは医師、看護婦、スタッフ等と患者の信頼関係だと思います。
どこまで親身になってくれるか？　たとえ手術適応でなくても、一対一の人間としてして思ってくれるか？　手術しない患者だからと言ってもちゃんと対応するか？
マスコミにだけに頼らずに「信頼できると思えるお医者」「信頼できる職員」がいるか？　を選ぶべきです。

この手のデータブックが近年乱発されていますが、手術の数が優れた医療施設の評価に値するとも限りません。
大学病院やブランド病院というだけで、そこで働きたがる外科系の医師の数が自然と増え、
患者紹介率も高いため、症例数やそれに見合った手術の数も増えてゆくのは当然の流れです。
特に東京都は、がん治療に関しても一極集中化しています。
地方から多くのがん患者さんが押し寄せてきており、実際に手術を受けるまで
日々不安な長期の予約待ち時間を要し、手術で根治不能な進行がんの患者さんは冷ややかに治療を断られるなど、
全てのがん患者さんが決して全人的な対応を受けられるとも限りません。

がん治療には手術が重要な因子ですが、手術後には追加治療や定期検診、再発した際の二次治療、
そして上手くゆかなかった時の緩和療法など、主治医や医療施設との永きに渡る信頼関係が欠かせません。
医師個人の人格もかなり重要な因子です。

この本に掲載されているデータはあくまでも参考程度ですし、ここに掲載されていないにもかかわらず、
さらに多くの手術を手がけている医師・医療施設も沢山存在します。
それらの医療機関が無視されているということは、何らかのバイアスが存在するはずです。

冷静に考えてみれば、上記大規模病院に勤務している全ての医師の手術の腕が達者なわけがありませんから、
そこで手術を受けたからといって、余命を相当延長できるはずもありません。
化学療法・放射線療法・緩和医療・在宅医療・病理の分野も決して見過ごせません。

結局医療施設選びは各自の思いこみ・判断ではなく、信頼できる“かかりつけ医”に
お薦めの良い医師・医療機関を紹介してもらうのも賢明な選択肢の一つでしょう。

完璧ではないにしても　”数”　を見る分にはまずまずの本ではないでしょうか。
後ろのページの細かい数の全病院データは参考にできます。
ただし、抜け落ちている病院もあるし、なぜ癌だけ扱うのかもよくわからないし、いつもコメントを言っている医者が同じなのであまり毎年買う意味はなさそうです。

他の方のレビューをご覧になっても解るように、賛否両論の本書。
一般に手術については、該当の手技の実施件数が多い施設程信頼に足るとされていることから、本書における情報は参考になることは間違いありません。
また、これだけ多岐にわたる疾病の手術件数を一所に纏めるのはかなりの難作業であることは間違いなく、情報源としては大変貴重です。
ただし、実際に施設が公表している手術件数が高いにも関わらず、その施設を掲載してないことも見受けられます。
ですから本書における情報が全てでなないことも前提にした心構えが必要であろうと思われます。
実際に購入し、大変参考にさせて頂いていますが、出版社には更なる情報精度の向上も期待したいところです。

病状別の情報が少なく思います。病院名前辞典的な内容で微妙です。

ある病気になったので、今後のことも考えて、いざというときに慌てなくてすむように購入しました。