日本将棋連盟会長で元名人の米長邦雄(よねなが・くにお)さんが18日午前7時18分、前立腺がんのため東京都内の病院で死去した。69歳だった。通夜は23日午後6時30分、葬儀は24日午前10時30分から東京都目黒区碑文谷1の22の22の円融寺示真殿で。喪主は妻明子さん。葬儀委員長は日本将棋連盟専務理事の谷川浩司九段。
山梨県増穂町(現・富士川町)出身。佐瀬勇次名誉九段門下。1963年にプロデビューし、73年に初タイトルとなる棋聖を獲得。85年には十段、棋聖、王将、棋王の四冠王になった。
名人戦七番勝負には76年の初挑戦以来、6回登場したがいずれも敗退。7回目、93年の第51期名人戦で中原誠名人を破り、初めて名人位に就いた。49歳11カ月での名人奪取は最年長記録。タイトル獲得計19期は歴代5位。永世棋聖の称号も持つ。ほかに棋戦優勝16回。通算成績は1103勝800敗。