加再生エネルギー制度めぐる紛争、WTOが日本・EU勝訴の判断
[ジュネーブ 19日 ロイター] 日本と欧州連合(EU)がカナダ・オンタリオ州の再生可能エネルギープログラムは外国企業を不当に差別しているとして世界貿易機関(WTO)に提訴していた問題で、WTOの紛争処理小委員会(パネル)は19日、訴えをほぼ認める判断を下した。
オンタリオ州の制度はWTOの一部規則に抵触しているとした。ただ不当な補助金に当たるかどうかに関しては、意見が分かれた。
今回のケースは、自国企業がプロジェクトに確実に参加できるようにするための「現地調達率に関する規定」が争点となっており、WTOの判断が注目されていた。今後もWTOの場で類似のケースが持ち込まれる可能性がある。
日本、EU、カナダはすべて上訴することが可能。
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