都知事選:民主は自主投票…支援候補、一本化できず
毎日新聞 2012年11月21日 02時31分
民主党の支援母体の連合東京は、東京都知事選(29日告示、12月16日投開票)で支援候補を一本化しない方針を固めた。21日の臨時執行委員会で正式決定する見通し。これを受け、民主党も実質的に自主投票で臨むとみられる。
民主党は当初、独自候補擁立を模索していたが、人選が難航。一部国会議員が出馬要請していた新党改革代表の舛添要一参院議員(63)も国政にとどまる意向を決めたため、衆院選対応で手いっぱいになった党本部は都連に対応を一任していた。
連合東京の関係者によると、傘下の労組には「不戦敗」を避けようと、自民、公明、日本維新の会などが支持を決めた猪瀬直樹副知事(66)を推す声があるが「衆院選で対決する政党との相乗りは、有権者の理解が得られない」との反発も根強いという。
民主都連も、猪瀬氏のほか、元民主党衆院議員で前神奈川県知事の松沢成文氏(54)を推す声もあり、まとまっていない。連合が自主投票を決めれば支援候補の一本化は難しい状況だ。ただし、前回知事選で都議団がワタミ会長の渡辺美樹氏(53)を支持したような形で猪瀬氏を推す可能性も残っている。【夫彰子、柳澤一男】