韓国の女子中高生、73%が運動量ゼロ

男子中高生も46%が運動量ゼロ
韓国国民の半分はまったく運動せず

 高校3年生のキム・ジヨンさん(18)は高校3年間、朝6時から夜11時30分まで授業と自習の繰り返しだった。休憩時間は売店でアイスクリームやスナック菓子を購入して食べ、ストレスを解消した。運動は1日に10分だけした。運動とは言っても、実際は運動場をしばらくうろうろして教室に戻る程度だ。ジヨンさんは高校に入学してから体重が5キロ増え、体力は徐々に低下した。そのためか、大学修学能力試験(日本のセンター試験の相当)直前に体調を崩し、試験はさんざんな結果に終わった。

 文化体育観光部(省に相当)は17日、韓国国民の年齢ごとの運動量について調査した結果を公表した。それによると、10代の女性は10人に7人(72.9%)が日常生活で運動をまったくしていないことが分かった。また、男子も同じくほぼ半分(46.5%)がまったく運動をしていなかった。20代になっても状況はあまり変わらず、男性はちょうど半分(50.0%)、女性は7割近く(67.3%)が運動をまったくしていないとの結果が出た。

 今回の調査結果は、2011年に全国の19歳以上の男女4000人を対象に行われた「国民体力実態調査」と、今年満10歳以上の男女9000人を対象に行われた「国民生活体育参与実態調査」を総合的に分析するという形で行われた。欧州連合(EU)は10人中7人(65.5%)が週1回以上運動をしており、まったく運動をしないのは3人に1人(34.0%)程度だ。これに対し、韓国では週1回以上運動をしているのは半分(50.3%)で、半分近く(45.3%)が運動とはほぼ縁のない生活をしていた。

 日本で2009年に20歳以上の男女1925人を対象に行われた調査によると「3カ月間に1日か2日、あるいはそれよりも少ない運動しかしなかった」という回答は3人に1人程度(30.7%)にとどまった。これに対し、韓国の20代は「まったく運動しない」が6割近く(58.3%)に達した。高麗大学教育学部体育教育科の柳泰浩(リュ・テホ)教授は「若者の体力がここまで低下するのは、先進国ではあり得ないことだ。韓国社会全体がこの問題に真剣に取り組むべきだ」とコメントした。

シム・ヒョンジョン記者
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