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中国の住宅価格 上昇傾向鮮明に
12月19日 5時10分

中国の住宅価格 上昇傾向鮮明に
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中国で、先月販売された新築住宅の価格は、7割以上の主要都市で前の月よりも上昇し、住宅価格の上昇傾向が鮮明になっています。

中国の国家統計局は、毎月、全国の主要な70の都市で販売された新築住宅の価格を調べており、18日、先月の調査結果を発表しました。
それによりますと、首都北京や南部広東省の広州、それに内陸部湖南省の長沙などで、前の月に比べていずれも0.6%上昇するなど、全体の7割を超える53の都市で前の月より上昇しました。
一方、前の月より価格が下がったのは10都市にとどまり、住宅価格の上昇傾向が鮮明になっています。
これは、中国政府が景気を下支えするため金融緩和を進めたことから、住宅ローンの金利が下がって購入者が増えたことなどによるものとみられます。
中国経済は、ことしの夏まで景気の減速傾向が続いていましたが、その後は生産や小売の回復を示す統計が相次いで発表されており、ここに来て景気の減速傾向に歯止めがかかったという見方が強まっています。
こうしたなか、住宅価格の上昇傾向が鮮明になったことで、中国政府としては、新たな不動産バブルを招かないよう、経済政策面での配慮が求められることになります。

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