「なけなしの男性ホルモンを振り絞って、菅野さんにぶつかった」。男女逆転、「大奥」に主演の堺雅人を直撃!
- クランクイン!
- 2012年12月19日12時00分
「鍵泥棒のメソッド」「その夜の侍」、ドラマ「リーガル・ハイ」と、今年も破竹の勢いを見せた堺雅人。その2012年主演作の最後を飾るのが映画「大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]」だ。
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よしながふみが男女逆転大奥を描いた人気コミックの映像化であり、映画版第2作となる本作は、ドラマ「大奥〜誕生[有功・家光篇]」の放映に続いて公開。有功(ありこと)役・右衛門佐(えもんのすけ)役で共に主演した堺に、漫画原作を映像化することの難しさや、綱吉に扮した菅野美穂との共演の感想を聞いた。
権力欲に従い、大奥で上り詰めていく右衛門佐を、堺は次のように話す。「成り上がりたいという思い。前に前に、上へ上へという非常に分かりやすい男性。綱吉に対しても、実は彼はアクセルべた踏み。構造的にかみ合わない作りになっているので、切なくなってくるわけですが」。
そして右衛門佐のモデルとなった人物についてはこんなおもしろみを感じたとも。「承久の乱で武家によって失脚させられた後鳥羽上皇を弔っていた家系の人なんですよ。それが武家の血を繋ごうとしているというのは、歴史の皮肉ですよね」。歴史好きでも知られる堺らしい発言であり、実際に後鳥羽上皇を祀った水無瀬神宮にも足を運んだとか。
ドラマ版と映画版の主演には、さぞやりがいを感じたことと予想したが、「大部分は不安な気持ちが占めていた」と意外な言葉を口にする。なかでも難しかったのは、人気ある“コミックの映像化”という点。「コミックというのは、絵そのものが観念なんですよね。そこに描かれている絵には、喜びや哀しみといった感情がそのまま形になっている。それは生身の人間では出せないものです。しかも読者はその絵を、なかば生身・実体として認識している。これは手ごわいですよ」と苦笑い。
だが次のようにも。「最初はなるべくお子さんを傷つけないようにということばかり気にしてました。大切なお子さんを預かる学校の教師のような気持ちでね。でも、ただご家庭の指導通りにやっていたら学校の意味がない。お預かりする以上はそこに何か乗っけられれば、映像化したことがよかったと言われる光があてられれば」。
そして決意のコメントを残した。「おもしろい原作をあえて映像にするとき、尻込みしてそのままやることばかり考えていると、結果的にその生命を殺してしまうことになりかねない。だから原作への愛と同時に、ドラマなり映画なり、自分が立っている場所への誇りもなければいけない。どちらが欠けてもその命は失われてしまうんです」。 さて、本作のヒロインは生類憐みの令で知られる五代将軍、徳川綱吉。菅野が悲しみを伴って演じてみせる。菅野とは初共演となった堺。「たとえば、柳沢吉保役の尾野真千子さんとは、ガツンとぶつかるお芝居だったので、やっていてとても楽しかったですし、手ごたえを感じました。でも、菅野さんとのお芝居は、押しても押しても、どこまで突き刺さっているのか分からなかった」と振り返る。
「菅野さんは本当に懐が深くて。とにかくとらえどころのない方だという印象でしたね。空き時間にはお菓子ばかり食べてらっしゃるし(笑)。台本をいただいたときから、クライマックスのふたりのシーンが肝だと感じていました。ここが上手くいかなかったらプロジェクト全体がダメになってしまう」。果たしてクライマックスは素晴らしい仕上がりに。でも堺自身は撮影時、手ごたえがなかったのだとか。
「想像よりも淡々と終わった」という撮影。だが、翌日の撮影で変化が訪れた。「次の朝のシーンを撮ったんです。後朝(きぬぎぬ)のシーンですね。そのときの菅野さんがすごく感動的だった。右衛門佐が綱吉に向けられた1本の矢であったとするなら、撮影中はその矢が刺さっているのか、ずっと半信半疑でズブズブと飲み込まれていっているような感じがあった。これで大丈夫なのかな、ちゃんと刺さっているのかなと。でもそれも今思えばおそらく菅野さんの計算というか役作りで、最後の最後に実はものすごく深い、しかもピンポイントの1番いいところに刺さっていたんだということが、はっきりと分かったんです」。
本編を観れば、堺の話す右衛門佐と綱吉の関係が言い得て妙だと分かるはずだ。「なけなしの男性ホルモンを振り絞って、菅野さんにぶつかった」と笑う堺。右衛門佐と綱吉の人生が溶け合うクライマックス、そして涙溢れる印象的なラストはぜひスクリーンで目撃して欲しい。(取材・文・写真:望月ふみ)
「大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]」は12月22日(土)より全国公開
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よしながふみが男女逆転大奥を描いた人気コミックの映像化であり、映画版第2作となる本作は、ドラマ「大奥〜誕生[有功・家光篇]」の放映に続いて公開。有功(ありこと)役・右衛門佐(えもんのすけ)役で共に主演した堺に、漫画原作を映像化することの難しさや、綱吉に扮した菅野美穂との共演の感想を聞いた。
権力欲に従い、大奥で上り詰めていく右衛門佐を、堺は次のように話す。「成り上がりたいという思い。前に前に、上へ上へという非常に分かりやすい男性。綱吉に対しても、実は彼はアクセルべた踏み。構造的にかみ合わない作りになっているので、切なくなってくるわけですが」。
そして右衛門佐のモデルとなった人物についてはこんなおもしろみを感じたとも。「承久の乱で武家によって失脚させられた後鳥羽上皇を弔っていた家系の人なんですよ。それが武家の血を繋ごうとしているというのは、歴史の皮肉ですよね」。歴史好きでも知られる堺らしい発言であり、実際に後鳥羽上皇を祀った水無瀬神宮にも足を運んだとか。
ドラマ版と映画版の主演には、さぞやりがいを感じたことと予想したが、「大部分は不安な気持ちが占めていた」と意外な言葉を口にする。なかでも難しかったのは、人気ある“コミックの映像化”という点。「コミックというのは、絵そのものが観念なんですよね。そこに描かれている絵には、喜びや哀しみといった感情がそのまま形になっている。それは生身の人間では出せないものです。しかも読者はその絵を、なかば生身・実体として認識している。これは手ごわいですよ」と苦笑い。
だが次のようにも。「最初はなるべくお子さんを傷つけないようにということばかり気にしてました。大切なお子さんを預かる学校の教師のような気持ちでね。でも、ただご家庭の指導通りにやっていたら学校の意味がない。お預かりする以上はそこに何か乗っけられれば、映像化したことがよかったと言われる光があてられれば」。
そして決意のコメントを残した。「おもしろい原作をあえて映像にするとき、尻込みしてそのままやることばかり考えていると、結果的にその生命を殺してしまうことになりかねない。だから原作への愛と同時に、ドラマなり映画なり、自分が立っている場所への誇りもなければいけない。どちらが欠けてもその命は失われてしまうんです」。 さて、本作のヒロインは生類憐みの令で知られる五代将軍、徳川綱吉。菅野が悲しみを伴って演じてみせる。菅野とは初共演となった堺。「たとえば、柳沢吉保役の尾野真千子さんとは、ガツンとぶつかるお芝居だったので、やっていてとても楽しかったですし、手ごたえを感じました。でも、菅野さんとのお芝居は、押しても押しても、どこまで突き刺さっているのか分からなかった」と振り返る。
「菅野さんは本当に懐が深くて。とにかくとらえどころのない方だという印象でしたね。空き時間にはお菓子ばかり食べてらっしゃるし(笑)。台本をいただいたときから、クライマックスのふたりのシーンが肝だと感じていました。ここが上手くいかなかったらプロジェクト全体がダメになってしまう」。果たしてクライマックスは素晴らしい仕上がりに。でも堺自身は撮影時、手ごたえがなかったのだとか。
「想像よりも淡々と終わった」という撮影。だが、翌日の撮影で変化が訪れた。「次の朝のシーンを撮ったんです。後朝(きぬぎぬ)のシーンですね。そのときの菅野さんがすごく感動的だった。右衛門佐が綱吉に向けられた1本の矢であったとするなら、撮影中はその矢が刺さっているのか、ずっと半信半疑でズブズブと飲み込まれていっているような感じがあった。これで大丈夫なのかな、ちゃんと刺さっているのかなと。でもそれも今思えばおそらく菅野さんの計算というか役作りで、最後の最後に実はものすごく深い、しかもピンポイントの1番いいところに刺さっていたんだということが、はっきりと分かったんです」。
本編を観れば、堺の話す右衛門佐と綱吉の関係が言い得て妙だと分かるはずだ。「なけなしの男性ホルモンを振り絞って、菅野さんにぶつかった」と笑う堺。右衛門佐と綱吉の人生が溶け合うクライマックス、そして涙溢れる印象的なラストはぜひスクリーンで目撃して欲しい。(取材・文・写真:望月ふみ)
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