美しくなりたい! |
化粧品会社の牧野香苗さんです。 牧野 「カラーバリエーションが多く増えたことによって自己表現のバリエーションも非常に幅広く増えました。メイクをする過程で色を選ぶ楽しみというのも非常に広がったのではないかと思います。」 |
壱のツボ 白の神髄は“ツヤ”にあり
まずは歌舞伎の世界をのぞいてみましょう。 |
尾上 「女形をやるとき、常に透明感のある肌でよりきれいに客席から見えるように工夫しています。 白粉を塗って顔を白くするときはある程度のツヤが出るように心がけてやっていますね。」 最初のツボは、 |
庶民にも広く読まれていた「都風俗化粧伝」。 髙橋 「この本を読んでみますと、いたるところにツヤっていう言葉が出てくるんですよね。光沢のあるツヤですね。江戸の庶民は、肌の自然なツヤを出すことに大変苦労をしていたわけです。」 |
「眉刷毛(まゆはけ)に水を少し付け、紙の上よりまた幾たびもはくべし。」 |
弐のツボ 紅の究極は玉虫色
女性を華やかに彩る口紅の赤。江戸時代は、主に紅花から作られていました。 |
紅花農家で紅花技術継承者の今野正明さんです。 今野 「黄色が99%、赤がたった1%というのが紅花です。それを黄色が多い段階で摘んでしまいますと、赤の色素が十分でなくなりますし、また、咲きすぎて、赤になってしまったものは加工する段階で黒くなって単にゴミのような色になってしまいますので、真っ赤な口紅ができるにはこういった花を摘まなきゃいけないということですね。」 |
摘んだ花びらを水で洗いながらもむ作業。 |
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この玉虫色は、どのようにして生み出されたのでしょうか。 |
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紅職人の糸田新一さんです。 糸田 「紅の魅力というのは、自然が持つ本来のやわらかい赤、それが紅の魅力だと私は思います。」 |
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薄く伸ばして塗るとやわらかみのある愛らしい赤。さらに幾重にも、塗り重ねてみると、色が変わってきます。紅が、玉虫色の輝きを放っています。 |
紅に詳しい伊勢半本店 紅ミュージアムの島田美季さんです。 島田 「大変高価な紅は庶民にはなかなか手の届かない存在で、代わりに墨をベースとして唇に塗り、その上から薄く紅をつけることで笹色紅の代わりとして広く広まっていきました。それほどまでに庶民にとっても非常に玉虫色の輝きというのは憧れであり、魅力であったと言えます。」 |
墨を塗った上に薄く紅を重ねると、確かに玉虫色に見えます。 |
江戸時代、お猪口(ちょこ)などに塗って売られていた口紅。 |
参のツボ 乙女心をくすぐるデザイン
白粉を塗るときに使った道具。陶器の三段重ねとなっています。下の段に水を入れ、上の二段で濃さを調節しながら白粉を溶きました。 |
キュートなアイテムの宝庫とされるのが紅板(べにいた)。口紅を持ち歩くための道具です。 |
システム手帳に見えるこのアイテム。 |
先日、映画館で映画を鑑賞してきました。何の作品を観るか決めておらず、行った時間にタイミング良く上映されるものを選ぶことに。それは男女の役割が逆転した江戸時代の城内のお話しでした。水色や黄色、もえぎ色といった色とりどりの着物で着飾るのは美しい男性たちです。感心したのが効果的な「色の使い方」。鮮やかな色がスクリーンを彩る中、ここぞ!というときに使われていたのが、“黒”“赤”“白”という三色だったのです。主人公の個性を主張するのに用いた“黒”の着物。カラフルな着物が多い中、ひときわ目立っていました。さらに、身支度を整える主人公の目じりに引かれた“赤”のライン。白粉を施した“白”肌に浮き立ち、覚悟を決めた男の瞳が不気味なほど美しく感じられました。シーンを印象付けるため効果的に使われた色に「和の化粧」との共通点を見出したのでした。
楽曲名 | アーティスト名 |
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Hallway Ted | Combustible Edison |
When You Wish Upon A Star | Good Buddies |
Samba For Maria | Norman Connors Featuring Freddie Hubbard |
Broadway | Newyork String Quartet |
Spain | Trouvere Quartet With Toshiyuki Honda |
NOS.6 | Chic Corea |
Fly To The Moon | Julie London |
All The Things You Are | Paul Desmond / Gerry Mulligan |
Alfie | New Roman Trio |
Mickey Mouse March | 斉藤ネコ |
My Romance | Gary Burton / Makoto Ozone |
Love For Sale | Miles Davis |
Sidewinder | Turtle Island String Qauartet |
Waltz For Debby | Monica Zetterlund |
Alice In Wonderland | Branford Marsalis |
Who's Afraid Of The Big Bad Wolf? | 斉藤ネコ |
Take The A Train | Newyork String Quartet |
I'll See You Again | Bob Thompson |
Hey John | Blossom Dearie |
Someday My Prince Will Come | 斉藤ネコ |