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日本鯨類研究所 妨害中止求めシー・シェパードを提訴

「シー・シェパード」の抗議船「ボブ・バーカー号」
2010年2月、南極海で日本の調査捕鯨船団の第3勇新丸(左)と衝突した「シー・シェパード」の抗議船「ボブ・バーカー号」(日本鯨類研究所提供)
Photo By 提供写真

 米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」の調査捕鯨妨害を防ぐため、実施主体の日本鯨類研究所(東京)と共同船舶(同)は9日、同団体と代表ポール・ワトソン容疑者(61)=傷害容疑などで国際手配中=に、妨害の差し止めと調査船への接近禁止を求め、団体が本部を置く米ワシントン州の連邦地裁に提訴したと発表。併せて仮処分も申し立てた。

 シー・シェパードによる妨害行為は近年、乗組員に向けてレーザー光線を照射したり、捕鯨船に異常接近するなど過激さを増している。日本の調査捕鯨をめぐり、同団体に対する訴訟は初めて。

 同研究所によると、調査船の乗組員や船舶に妨害を行わないことと、妨害船が調査船の一定距離に近寄らないことを求めており、「妨害活動は、調査船の乗員や調査員の生命をも脅かす危険な行為。見過ごすことはできない」としている。

 訴訟の効果について担当する代理人は、仮処分決定にシー・シェパードが従わなければ、命令違反による罰金刑が科せられるなどの拘束力も期待できると説明している。

 ワトソン容疑者は提訴について、共同通信の電話取材に「捕鯨産業が衰退する中、日本側による最後のあがきだ。まったく(妨害)活動に影響しない」と挑発した。シー・シェパードは、調査捕鯨団が南極海へ向けて既に日本を出発したのを確認したとして、来週中にも計3隻の抗議船を出港させる方針。

[ 2011年12月10日 06:00 ]

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