韓国  2012年12月19日（水曜日）
福島に派遣団、観光交流再開図る＝観光公社［観光］

韓国観光公社は18日、昨年３月の東日本大震災以来中断していた福島県との観光交流再開に向けたミッション団を派遣すると発表した。

同ミッション団は、韓国旅行業協会（ＫＡＴＡ）や韓国観光協会中央会、韓国訪問の年委員会など関連機関が共同で派遣する。今回の派遣は、21日に仁川―福島間のチャーター便の運航が再開されることを機に行われる。現地でさまざまな交流イベントを開くことで東日本大震災以来途絶えている観光交流を再開させる計画だ。

ミッション団は、避難生活を送っている被災者約350人を対象に、仮設住宅でプルコギやチャプチェ（春雨と野菜の炒め物）など韓国料理を調理して提供する奉仕活動を行う。これは韓国観光公社が行っている「社会貢献の月」イベントの一環として、同社の役職員が参加する。同社の李ビョンチャン日本チーム長は「公企業として、韓国国内だけでなく国際社会に貢献できる活動をするという点で、非常に意味のあるイベント」と話した。

一方で、韓国観光公社はチャーター便を利用して福島県民177人を韓国に招待し、ソウル市や済州特別自治道などの観光イベントを催す計画もあるという。

韓国観光公社は、被災地域の住民に対するボランティア活動を通じて、日本国内の韓国のイメージ改善を図る。領有権問題などで冷え込んでいる日韓両国の観光交流については、来年は700万人規模に拡大する計画だ。