■本当に存在したか?超巨大鮫 ~ パラヘリコプリオン■
■Parahelicoprion■
パラヘリコプリオン Part 1の続きです。
(対比図。上から、ホオジロザメ、メガロドン、そして人間)
~ パラヘリコプリオン ~
パラヘリコプリオンの化石はロシアのペルム紀の地層から見つかりました。
もちろん、その化石は歯だけなのですが、名前からも想像できるように、形状からヘリコプリオン同様、歯列が抜け落ちず巻かれていくタイプのサメのようです。
そして問題なのが見つかった歯の大きさです。
わずかに6本、歯列とともにひとかたまりとなって発見されたパラヘリコプリオンの歯は10インチ (約25センチ) もありました。
サメの種類が異なるため形状も全く違いますから比較するのもなんですが、体長15~16メートルと推定されるメガロドンの歯は最大のもので15センチ前後、それよりも遙かに大きいことが分かります。(ホオジロザメは5センチぐらい)
しかも見つかったパラヘリコプリオンの歯は完全なものではありません。すべて先端が欠けてしまっており、その歯の形さえ全貌を確認することが出来ません。
エリスさんは、おそらく完全なものは先端が尖って円柱形をしているものと推定しており、完全なものであれば、当然、30センチかそこらはあることを示唆しています。
それでは全長はどれぐらいになるのでしょうか?
~ 史上最大のサメ? ~
エリスさんは大胆な推測をしています。
パラヘリコプリオンの体長はメガロドンを軽く凌駕するというのです。つまり最低でも15メートル以上あるというのです。
情報量も少ないことから、エリスさんのパラヘリコプリオンに関する記述はそっけないものです。しかし、その素っ気ない文章に、とんでもないことが書いてあります。
「科学者に与えられたものはただひとつの歯列のみですから、パラヘリコプリオンは完全に謎のままといえます。
しかし、この歯の所有者が、頭部のみ、もしくは歯のみ異様に大きな動物でない限り、最低でも100フィート (30メートル)、おそらくはそれ以上の怪物でなければなりません」
"Giving scientists nothing more to go on but this single toothe row, Parahelicoprion remains a complete enigma, but unless it was an animal with gigantic head or outlandishly oversized teeth, it had to have been a monster, at least 100 feet long and maybe more." (from "Aquagenesis" by Richard Ellis)
~ 謎 ~
(メガロドン(上)とパラヘリコプリオン(下)の比較
真ん中左のゴミみたいなのが人間です)
メガロドン越えどころか、最低で100フィート (30メートル) です。メガロドンの最大サイズの、さらに倍の体長を誇ることになります。
本当にそんなに大きなサメが実在したのでしょうか?
にわかには信じられない大きさです。
歯が大きいからといって、その体もメガロドン以上と一概に決めつけるわけにはいきません。
サメではありませんが、淡水性の絶滅巨大魚リゾドゥスは20センチ以上の牙のような歯を持っていたことが知られています。しかし、体長は7メートルほどです。
上記引用の通り、エリスさんもその点については断っています。頭部のみ大きかったりすれば、体のサイズに見合わない大きな歯を持つ可能性があるからです。
しかし、ふつうのサメとプロポーションに大差がない場合、その体長はエリスさんの予測通りになる可能性はあります。
残念ながら、エリスさん以外のパラヘリコプリオンに関する記述は見たことがありません。これだけの逸材でありながら世間からほとんど無視された状態にあるパラヘリコプリオン、その化石の所在、真偽も含めて謎だらけです。
この情報量では、とてもパラヘリコプリオンが史上最大のサメ、と断定することは出来ません。
現時点では、メガロドンを超える可能性のあるパラヘリコプリオンという謎の超巨大鮫が存在するかもしれない、とだけ言っておきましょう。
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仮に30mなかったとしてもなかなか
夢のある話に思えてしまいます。
それにしても恐ろしい!!
でっかいですね~!!パラヘリコプリオン。
だって30メートルって言ったら、スーパーサウルスとそう大差はないじゃないですか!!
太古の海にそんなでかいサメ(しかも歯はグルグル)が泳いでいたなんて…。
シロナガスクジラも道をあけそうですね。
“体は小さいが頭がでかかった鮫”
ではなく、
“30メートルを超える超巨大鮫がいた!!”
というふうになってほしいです!
ただ古生物の中でも謎が多すぎて、ほとんどUMAと変わらない存在ということもあり、胡散臭さも手伝って興味深いと思うんですね。
シロナガスクジラ級の肉食系のサメなんて、かなり夢があります。
昔、メガロドンの研究が進んでいないころ、体長30メートルだの40メートルだの、かなりでかく復元されていたんですが、最近は半分ぐらいになっちゃいました。
で、パラヘリコプリオン、今後、もしいろいろ見つかってくると、ちっちゃくなっちゃうかもしれません。とはいえ、現時点では30メートルと考えても問題ないと思います。なにせ、ほとんど情報がありませんからw
竜脚類の体長30メートルは、細~い尻尾を入れてますから、パラヘリコプリオンの30メートルのほうが圧倒的にボリュームがありますよ!
それにしても、こんなでかいサメがいたとすると食料とかは膨大な量を必要とするんでしょうね。
どれだけ個体がいたのかも気になりますね~
でもあれだけでかいと海に生息する生き物全滅しそうですねww
そうですね、ま、仮に、本と仮に、このパラヘリコプリオンが30メートル以上で存在していた場合、餌の量が半端じゃないですから、おそらく数はかなり少なかったんではないでしょうか。
というわけで、さっぱり化石が見つからないのは、実は実在していた証拠では、、、などと夢物語。
あまり現実的ではないような。
魚は陸上生物と違い、泳ぎ続けるために
常にエネルギーを必要とするわけで。
一日中食べ続けても足りないくらいじゃ
ないかと思います。
そうなると、生態系が成立しない気がする。
一般的にサメの歯は、肉を切り裂くことには非常に適していますが、咬む力自体は、それほど強くありません(ですから、シャークスーツが役に立ちます)。
従って、メガロドンの咬合力は、ダンクレオレステスやクロノサウルス、リオプレウロドンのそれに比べて弱かったと考えられます。
ダンクレオレステスは5300kg、クロノサウルス、リオプレウロドンは2000~3000kgあったとされています。(咬合力を推定することは難しいため、正確性には欠けてしまいます)
要するに、メガロドンは肉を切り裂くには向いていても、大きな動物の骨を砕く力には乏しかったことがいえます。
また、ダンクレオレステスはサメとは異なり、口が先端に付いていますので攻撃には有利になります。
メガロドンには防御がありませんが、ダンクレオレステスには装甲という強い防御があります。
近年ではダンクレオレステスもサメに似た体形であったという説が強くなっています。敏捷性や瞬発力はどちらも同程度であったと考えて差し支えないと思われます。
以上のことからメガロドンはダンクレオレステスよりも弱いと考えられます。もし1対1で戦わせることができれば、メガロドンが獲物になってしまう可能性も十分にあるでしょう。
ここからはパラヘリコプリオンが30m以上あることを前提に話を進めます。
そのぐらい巨大になれば、咬合力もダンクレオレステスのそれに引けを取らない可能性もあります。
速度はどちらも同程度として考えても、体や口の大きさで圧倒できますので、パラヘリコプリオンが有利になることは間違いないでしょう。(口の大きさは3m程度になるかと思われますので、約2.7mあったクロノサウルスと同程度以上になります)
長々しい文になってしまい申し訳ありませんでした。
最後に一言申し上げます。
もし、パラヘリコプリオンをよみがえらせることができれば、史上最悪の海の荒くれ者、悪の象徴(?)であるシャチをやっつけてほしいです。