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がん拠点病院 見直しで初会合
12月14日 20時27分

がん拠点病院 見直しで初会合
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国が指定するがんの拠点病院で診療実績にばらつきがあることから、指定の在り方が見直されることになり、検討会の初会合で患者団体の代表は、「自分のがんに最適な治療はどこで受けられるか、確かな情報を得られるようにすべきだ」などと訴えました。

がんの拠点病院は、がん医療の地域格差の解消を目指して国が整備を進めてきたもので、これまで全国で397施設が指定されていますが、診療実績にばらつきがあることから、厚生労働省は検討会を作って指定の在り方を見直すことになりました。
14日の初めての会合では、診療実績のばらつきの例として、病院ごとの手術件数が報告され、年間2000件を超える施設が37か所ある一方で、300件以下の施設も48か所あるという実態が示されました。
また、自治体が独自に病院を指定する動きが広がり、患者にとって分かりにくくなっていると報告されました。
これに対し患者団体の代表は、「自分のがんに最適な治療はどこで受けられるか、確かな情報を得られるようにすべきだ」と訴えていました。
また、がん治療を専門とする医師は、「治療が難しいがんや患者の少ないがんは、一部の病院に集めるなど病院の役割の整理が必要だ」などと指摘していました。
検討会は、拠点病院のばらつきをなくし、それぞれの患者に合った治療を受けられるよう、来年夏ごろをめどに新たな指定の条件をまとめることにしています。

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