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“県民性”の祖父江孝男名誉教授 死去
12月17日 18時21分

“県民性”の祖父江孝男名誉教授 死去
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日本人の国民性や県民性の違いを研究し、著書がベストセラーにもなった国立民族学博物館名誉教授の祖父江孝男さんが15日、虚血性心不全のため東京都内の自宅で亡くなりました。
86歳でした。

祖父江孝男さんは、東京・台東区の出身で、東京大学で人類学を学んだあと、東京都立大学の助手を経て、明治大学の教授や国立民族学博物館の教授などを歴任しました。
アラスカ・エスキモーの研究を専門に進める一方で、文化人類学の専門書や入門書のほか、日本人の国民性や生活スタイルの変化に関する著作を多数残しました。
中でも全国各地を歩き回って調査した結果や統計資料を基に、昭和46年に出した著書「県民性」は、自然条件や気候、その土地固有の歴史などから、県民性の違いが形づくられたことを解説し、ベストセラーになりました。
こうした功績が認められ、祖父江さんは、平成5年に紫綬褒章を、平成11年には勲三等瑞宝章を受章しました。
祖父江さんは、心臓などを患って、ここ数年は病院や自宅で療養を続けていましたが、15日、亡くなったということです。

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