ホッとニュース 【12月15日02時07分更新】

UFO騒ぎ、実はスマホアプリ 加賀、撮影者気付かず

アプリの機能でUFOが写り込んだ写真
 加賀市内の親子が14日までに、UFOらしき物体をスマートフォン(多機能携帯電話 )で撮影し、北國新聞社加賀支社に持ち込んだ。全国各地から目撃情報が寄せられるコス モアイル羽咋(羽咋市)が画像を調べたところ、カメラのアプリ(応用ソフト)の機能で UFOが自動で写ることが判明した。親子は「全く気付かなかった」と恐縮しきりで、人 気のスマートフォンの多機能がもたらしたUFO騒ぎとなった。

 父親が13日、加賀市弓波町の県道292号を小松方面へ車で走行中、同乗していた長 女が購入後間もないスマートフォンで、稜(りょう)線(せん)が浮かび上がった白山を 撮影すると、肉眼で確認できなかったUFOが写り込んでいた。

 コスモアイル羽咋で画像を調べたところ、長女が使用したアプリは編集機能が付いた「 カメラ360」であることが判明。事前にインストールしたもので、普通の写真も撮影で きるが、幽霊が写った心霊写真やUFO写真が撮れる設定もある。長女は「そんな機能が あることは知らなかった。普通のアプリだと思い込んでいた」ときまり悪い様子。

 一方、コスモアイル羽咋の職員中田昌宏さん(26)はアプリの性能について「トリッ ク写真が手軽に撮影でき、UFOに関心を持つ人も増えるのではないか」と受け止めてい る。

 同館では来年1月末までUFO&宇宙人合成写真コンテストの作品を募っている最中で 、「写真技術の差がなくなれば、ユーモアセンスが一段と問われる」とした。

 ドコモ北陸支社によると、カメラアプリに関する苦情などは特に寄せられていないが、 「使い方が難しいアプリも多いので、店頭で直接相談を受けるケースある」(担当者)と している。


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