マイワシ:豊漁で捨てた? 腐敗して悪臭−−千葉
毎日新聞 2012年12月15日 東京朝刊
千葉県・九十九里浜沿岸にある白子町の南白亀(なばき)川河口周辺で、砂浜に大量のマイワシが打ち上げられ騒ぎになっている。河口を中心に海岸線約6キロに及び、腐敗して悪臭が漂う所も。町は「今年は豊漁なので、漁師が捨てたのではないか」とみている。
町や近くの住民によると、大量のイワシが見つかったのは13日朝。河口付近は1匹約20センチのイワシが厚さ30センチ程度の層になり、水面や海岸を埋め尽くした。総量は100トン程度とみられ、肥料用にトラックで運び出す人も現れた。
地元の漁協関係者によると、水揚げされたばかりのイワシの値段は10日ほど前までは1キロ300円ほどだったが、豊漁のため現在は100円台まで下落。住民の男性は「水揚げしても高く売れないので、漁師が捨ててしまったのだろうか。そうだとすれば、プロがやることではない」と話す。【吉村建二】