2012.12.18 12:37

将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖が死去(2/2ページ)

米長邦雄さん

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 昭和31年、佐瀬勇次名誉九段門下で6級で奨励会入会。38年にプロ四段。48年、第22期棋聖戦で初タイトルの棋聖を獲得した。59年に十段(竜王の前身)を獲得して棋聖・王将・棋王と合わせて4冠に。60年の第45期棋聖戦で棋聖通算5期となり、永世棋聖の資格を獲得(通算では7期)。現役だった平成10年から永世棋聖を名乗った。

 名人戦では平成5年の第51期で、17年越し7度目の挑戦で初めて悲願を達成。しかし、翌第52期でA級1年目の羽生善治現3冠(42)に2勝4敗で奪取され、名人は1期に終わった。生涯成績は通算1103勝800敗で歴代7位。タイトル戦登場48回、獲得は歴代5位の通算19期。15年12月に現役を引退。17年、日本将棋連盟会長に就任し、連盟の経営立て直しに奔走した。

 平成11年から19年まで東京都教育委員を務めたほか、テレビ、ラジオの番組審議委員なども務め、文筆や評論、講演でも活躍。産経新聞「正論」の執筆メンバーだった。15年秋には紫綬褒章を受章している。(産経新聞)