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　ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった山中伸弥京都大教授に贈る「新しい洗濯機プレゼント計画」について、発案者の田中真紀子文部科学相が１９日の記者会見で、閣僚有志から祝い金を贈ることを明らかにした。“終末内閣”の見え透いた話題作りに、ネットからは「バカの浅知恵」「山中先生に対して失礼にもほどがある」など一斉に批判の声が上がっている。

　真紀子文科相は同会見で「閣僚懇談会で、こういうものを差し上げると紙に書いた目録を（関係者に）渡したと報告した」と説明。１６人の閣僚が個人的に１万円ずつ寄付することにしたという。

　山中教授は受賞決定後の記者会見で「ガタガタと音がする自宅の洗濯機を直そうとしていたところに受賞を知らせる電話が鳴った」と話したことが、同教授の人柄を示すほほ笑ましいエピソードとして広く報じられた。その山中人気に便乗した形で、真紀子文科相が洗濯機の贈呈を提案した。

　だが、あからさまな人気取りに、巨大ネット掲示板２ちゃんねるなどは、猛反発する書き込みであふれ返っている。

「くだらないパフォーマンスをする暇があったら（野田内閣は）国会を開いてさっさと解散しろ！」「研究費を削って洗濯機でごまかす民主党」「ノーベル賞受賞して国からは洗濯機のご褒美とか…一体どこの国だよ」と、どれも辛らつなものばかり。

　中には「山中教授は何らかの気遣いトークして礼儀正しくお礼をするんだろうと思うと本当にお気の毒。こんな雑事が増やされて…」と同情する声も。国民受けを狙った真紀子文科相だったが、発想レベルの低さから、内閣の評価をさらに落とすだけとなりそうだ。