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感染性胃腸炎 年末にかけて拡大か
12月18日 15時39分

ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の増加が続き、流行は年末にかけてさらに拡大するとみられることから、国立感染症研究所は、手洗いなど感染防止策の徹底を呼びかけています。

国立感染症研究所によりますと、全国の小児科から報告される感染性胃腸炎の患者は、8週連続で増加し、今月9日までの1週間で、1施設当たり19.62人となりました。
これは去年の同じ時期の2.2倍で、この10年では全国的な大流行となった平成18年に次ぐ多さです。
都道府県別にみると、宮崎県が35.94人と最も多く、鹿児島県が34.02人、愛媛県が31.84人などとなっていて、九州や関西などでは前の週を下回ったものの、関東や東海を中心に増加が続いています。
この時期の感染性胃腸炎の大半はノロウイルスが原因で、ことしは、新しい遺伝子変異が全国で確認されていることから、感染が広がりやすくなっていると指摘されています。
このため、国立感染症研究所では、流行は年末にかけてさらに拡大するとみて、手洗いをこまめに行うとともに、下痢やおう吐などの症状のある人が出た場合、マスクや手袋をしたうえで、周囲を塩素系の消毒剤で拭き取るよう呼びかけています。
国立感染症研究所の安井良則主任研究官は、「忘年会シーズンを迎え、感染性胃腸炎は食中毒や集団感染によって、さらに増えるとみられる。感染防止策の徹底を図ってほしい」と呼びかけています。

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