Updated: Tokyo  2012/12/18 14:19  |  New York  2012/12/18 00:19  |  London  2012/12/18 05:19
 

中部電:砂丘堤防に18メートルの海側防波壁を建設-工事費1000億円

Share Google チェック

  7月22日(ブルームバーグ):中部電力は22日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の津波対策として、砂丘堤防に高さ18メートルの防波壁を建設すると発表した。工事費は約1000億円で、2012年3月期の業績に与える影響は軽微としている。12年12月の完成を目指す。

中部電の発表によると、東京電力 ・福島第一原発事故の経験を踏まえ、防波壁設置で発電所敷地内の浸水を防止するとともに、敷地内が浸水しても建屋内への浸水を防止することが狙い。

具体的には浜岡原発前面の砂丘堤防(東京湾平均海面プラス10-15メートル)に、福島第一原発での津波の遡上高15メートルを考慮し、砂丘堤防の高さに18メートルを加えた。

中部電は東海・東南海・南海の3連動地震などを考慮し、津波の遡上高を8メートル程度とみている。東日本大震災並みのマグニチュード9程度の地震が発生した場合は10メートル程度と試算した。

このほか、全交流電源、海水冷却機能が喪失した場合の原子炉冷却機能の確保のため、注水・除熱・電源を多重化・多様化する方針を示した。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 淡路毅 Takeshi Awaji tawaji@bloomberg.net記事についてのエディターへの問い合わせ:大久保義人 Yoshito Okubo yokubo1@bloomberg.netAmit Prakash at aprakash1@bloomberg.net;Peter Langan at +81-3-3201-7241 orplangan@bloomberg.net

更新日時: 2011/07/22 11:22 JST