「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか

EM(有用微生物群)で、放射能で汚染された土壌が浄化できる、と唱える人がいる。

ネット上でもチラホラ見かける主張ではないだろうか。

なかには、「なぜこんな有用な技術を国が採用しないんだ」といった風に、怒っている人もいるようだ。

以下は、EM技術の開発者である、比嘉照夫氏(名桜大学教授、国際EM技術研究所所長、琉球大学名誉教授)の言葉である。

今回の福島原発事故で、半減期が30年の放射性元素セシウム137が、かなり広い地域を汚染し、ミニチェルノブイリの状況となってきた。
常識的な対策は、「汚染された表土を集めて放射能が消えるまで待つという以外に方法はない」「内部被曝が起こらないように食用の作物は作らない」程度のものである。

(中略)

EMは放射能のような有害な波動を触媒的に無害化するか、使えるエネルギーに転換する力を持っている。
結論的なことを言えば、放射能がなくなるまで、EMをくり返し散布するだけである。
しかも、ベラルーシの立ち入り制限地区でも10a当り50Lを年に5~6回も散布すればセシウム137の大半は1年で消失するのである。(http://dndi.jp/19-higa/higa_41.phpより引用



なんと!たった一年で、半減期約30年のセシウム137の大半が消失するのである!

これは素晴らしい。ぜひ福島でも導入しなくてはいけない。

だが、ちょっと待ってほしい。

比嘉照夫氏の肩書きは確かに立派だ。

私は自分の経歴も明かさず、匿名でこの記事を書いている。どちらを信用するか?と言われれば、もちろん大学の名誉教授だろう。

だが、あえて言いたい。この人の言うことは本当に科学的なのだろうか?

EMと呼ばれる微生物の集まりに、本当に放射性物質を消失させる力があるのだろうか?

今回も前回と同様、「誰でも手に入る資料」をもとに、EM菌が放射性物質を消失させることができるのか、迫っていきたいと思う。

この話題は反原発活動に直接関与しないが、反原発活動家の一部は極端な自然主義(自然万歳!の人たち)と繋がっていて、そういう人たちが好んでEMを話題に持ち出すようなので、あえて取り上げた。


まず、EMとは何か?

wikipediaにも載っている、有名なものであることがわかる。


有用微生物群

有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん、EM、Effective Microorganisms)とは、1982年に琉球大学農学部教授比嘉照夫が、農業分野での土壌改良用として開発した微生物資材の名称。乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とする有用な微生物の共生体で、農業、畜産、水産、環境浄化、土木建築など様々な分野に利用されている。Effective Microorganismsとは「共存共栄する有用な微生物の集まり」の意味の造語。通称 EM菌。



なるほど、これは単一の細菌を指すのではなく、さまざまな菌を混ぜたのものらしい。

特に、「光合成細菌」が放射能の浄化に重要であると、比嘉氏は唱える。

EMの中の光合成細菌が、放射性元素を先取りするため、作物には、吸収されないという解釈も成り立ち、また、光合成細菌が放射性元素のエネルギーを転換的に活用した結果、放射能が消えたとの推測も、あながち荒唐無稽の話ではない。
(http://dndi.jp/19-higa/higa_41.php)



光合成細菌というのは、分かりやすく言えば、光を使って栄養素を生み出す植物のように、光を吸収してエネルギー源とすることができる細菌のことだ。

なるほど、セシウム137は放射線を出しながら、バリウム137mを経て、最終的に安定なバリウム137に変わるが、このとき出す放射線はベータ線とガンマ線。

このうち、特に問題となるガンマ線は、電磁波、つまり光と同じもので、波長が違うだけである。

放射性セシウム→ガンマ線→ガンマ線は電磁波→光も電磁波→光合成細菌のエネルギー源となる

どうもこれが、比嘉氏の論理であるらしい。

放射性セシウムから出る放射線を、EMがエネルギーとして消費するので、安全になるということらしい。


だが、これはちょっとおかしい。

光合成細菌が、光合成をするときに使うのは、学校でも習った「葉緑素(クロロフィル)」の仲間である。

クロロフィルには、吸収しやすい光の波長がある。

光合成細菌の場合、wikipediaによれば750-850 nmの波長の光を最もよく吸収するという。

さて、ガンマ線の波長は?

およそ10pm以下である。

10ピコメートル、これはさっき挙げた750-850ナノメートルの、およそ7万~8万分の1の波長になる。

全く波長が違う、というか、これだけ波長が違うと、同じ電磁波でも全く別物である。

つまり、光合成細菌がクロロフィルを使って、ガンマ線をエネルギー源とするのは無理がある、というか、ガンマ線を細菌に当てるというのは、菌を殺滅する(滅菌)ときや、突然変異させるときにやることである。
(ただし、ガンマ線に強い耐性を持つ細菌は存在する。しかしこれは、ガンマ線をかなり当てても死なない、という意味で、それを好んで栄養にしているわけではない)

ガンマ線を食えといわれても、光合成細菌も困るだろう。


さて、比嘉氏の「光合成細菌が放射線を栄養源にする」というのがかなり無理のあることは述べた。

だがそもそも、もっと根本的なところから検証していきたい。

なぜEM菌というバクテリアを、放射能汚染の除去に使おうとしたのか?

http://dndi.jp/19-higa/higa_40.phpによれば、チェルノブイリ事故後の土壌汚染の改善のため、ベラルーシの国立放射線生物学研究所の所長である、コノプリヤ教授と共同研究をしたのがきっかけのようだ。

では、コノプリヤ教授(E.F.Konoplya)とは、どういった研究をして、どのような結果が出たのか。

コノプリア教授が「97EMフェスタ 有用微生物応用研究会第14回発表大会」というEM研究者たちの研究発表会で発表したものが公開さているので、放射能浄化の部分を引用してみよう。

http://www.em-festa.com/back_no/97/p11/p11.html

C:チェルノブイリ原発事故をはじめ、原発事故の被害処理にEM-1を利用する可能性

 チェルノブイリ原発事故が起こした被害を抑えるために、EMが役にたつかどうか、このことを解明するために研究を進めています。
 まず土壌から農作物への放射性核種の移行を防ぐ、つまり人間の内部被ばくをおさえるために、EM-1を土壌にまくこと。
 EM-1を土壌にまくことは、Cs(セシウム)137の植物への移行を促進します。
 そのさいに、小分量のEM-1を土壌に入れたときに、最大の効果があげられました。イネ科とマメ科植物の双方で、この法則性が見られます。
 強調したいのは、Cs(セシウム)137とSr(ストロンチウム)90は半減期の長い放射性核種であって、放射能の状況を規定するものだということです。
 Sr90に対するEM-1の作用については、逆の依存関係があきらかになりました。EM-1の適用は、原則として、Sr90の土壌から植物への移行を低下させます。このプロセスには様々な要素が影響を与えますので、EM-1の効果はハッキリしていませんし、さらにこのメカニズムの解明が必要です。

 EM-1の何がこうした効果につながっているのでしょうか?
 Csの大半が、今なお土壌の有機物質や無機物質と結合されているという事実は、よく知られています。EM-1を加えると、植物へ移行しやすい自由な形態のCsが増加し、結合形態にあるCsは減ってきます。
 このように、EM-1が放射能汚染された土壌にある核種におよぼす影響はさまざまです。核種は土壌から植物へ移行して、食物連鎖を通じて、人間の体に蓄積されて、内部被ばく線量を規定しますが、EM-1によってそのプロセスをコントロールできる可能性があります。

(中略)

 そのほか、EM-1は土壌のレベルに作用して、核種をふくめて、有機物質と無機物質の状態に影響を与えますが、このプロセスは、まだ究明されていません。



科学者らしい、非常に冷静で論理的な発表である。

つまり、コノプリヤ教授は、EM菌によって、土壌中の放射性物質が、植物に取り込まれたり、取り込まれにくくなることは述べているが、

EM菌が放射能をエネルギー源にするとか、土壌中の大半の放射性物質が1年で消失するとか、そんなことは一言も述べていないのだ。


だが、比嘉氏はこの発表が気に入らなかったらしい。

2年後の1999年11月、「EMフェスタ'99・有用微生物応用研究会第16回発表大会記録集」に、こんな比嘉氏の講演が公開されている。

http://www.em-festa.com/back_no/99/e/e-001.html

私は、そのことを学者の勘というか、研究者の勘として気付きました。私は理論では仕事をしておりません。全て勘でやるんです。勘の鈍い人は研究者にはなるなといつも言っているんです。人の本ばっかり読む人は借り物の名人です。そういう意味で、私は、いろんな所に、断言的に挑戦をしました。
チェルノブイリの風下にあったベラルーシの国立放射性生物学研究所の所長でありますDr.コノプリアさんが一昨年、ここで、放射能物質に対して免疫力を落とさず、植物がセシウムは吸うけれどもストロンチウムは吸わないという意味で放射能対策にEMはすごい…ということを言われたわけです。
私はそのとき「ストロンチウムもラジカルで、セシウムもラジカルなんですから、これはEMをたくさん使えば、ストロンチウムもセシウムも吸わなくなるはずだ」と言いました。
それから、去年現場へ行って調べたときに、EMが撒かれたところだけが測定数字が低いんです。
これは今までの常識では考えられない。でも私は、その場でコノプリアさんに言いました。
「私の学者の勘によれば、放射能が減っている。セシウムも吸わなくなるであろう」と。
彼は元ベラルーシのアカデミーだけではなくて、ソ連アカデミーの放射線医学の第一人者ですから、「比嘉先生がなにを言っても…」というふうな顔をしておりました。
しかし、私は、「では、私の言う通 り、たーくさん撒いてください」と言いました。
彼はムッとしておりましたが(笑)、撒いたそうです。
そしたら、EMをたくさん撒いたところは植物が、ストロンチウムもセシウムも、吸わなくなってきて、従来安全地帯と言われている地域と同じように、EMで栽培することによって安全な作物が穫れることが分かったわけです。
それと同時に、今度は「放射能は減ったか」と、私は7月に彼に質問しました。
彼は、明確には言わずに「あなたが言ったとおりです」と答えました。
「じゃあ、どれだけ減ったんですか?」と聞くと、「15パーセント」と言ったんです。
私は、去年から「15パーセントぐらい減っている」ということを申し上げております。
これは私の勘で、ある所から教えてもらって言っているわけではないのです。
測定器の針の動きや何かを見ながら、「あ、これくらいだな」ということです。



物理学に詳しい人なら、この発表を読むだけで爆笑していると思うが、この記事は特にそういう人向けではないので、淡々と進めようと思う。

さて比嘉氏によると、1999年の7月に、コノプリヤ氏は「あなたの言ったとおりです」「(放射能が)15パーセント(減少しました)」と言ったそうである。

だが、1999年10月、コノプリヤ氏と比嘉氏は連名で、南アフリカで行われた「第6回 救世自然農法国際会議」なる場で発表を行っている。

英文なので、各自ご確認願いたいが、11月の比嘉氏の講演で出てきたような話(これが本当なら、大きな発見だと思うのだが)は全く触れられていない。1997年の講演内容とほぼ同じである。
http://www.infrc.or.jp/english/KNF_Data_Base_Web/PDF%20KNF%20Conf%20Data/C6-7-243.pdf

もちろん、7月以前の段階ですでに原稿が出来上がっていて、その内容を入れられなかった、というのはありうる話だ。

だが、「EMが撒かれたところだけが測定数字が低い」と比嘉氏が気付き、コノプリヤ氏に話したのはその前年だ。

これも事実ならすごいことだ。しかしこの内容も全く触れられていない。

コノプリヤ氏の言うとおり、土壌中のセシウムが植物中に取り込まれて、放射性セシウムの量が減少したのだろうか。

だとすれば、現在(EM菌による方法よりも)注目されている、ファイトレメディエーションに役立つのではないか・・・と思うが、それは比嘉氏の意図する所ではないらしい。

比嘉氏の発言で良く分からないのは、一体何の放射能が15%減ったのか、ということだ。

作物中の放射線なのか、土壌中のものなのか?


とにかく、EM菌によって土壌中の放射能が消滅した、ということは、コノプリヤ氏は正式には発言していないようだ(私が調べた限りなので、間違いがあればご指摘いただきたい)。

彼が言っているのは、土壌中のセシウム137が農作物に普段より多く取り入れられた、ということである。

それ以外のことは、比嘉氏の発言の中にあることで、コノプリヤ氏の発表ではないのである。


さらに翌年2000年の「EMフェスタ2000」になると、比嘉氏の主張にあるワードが登場する。

http://www.emro.co.jp/interim/data/2000/c14/higa.html
いまのサイエンスと、その向こうの見えない世界の現象というのは、全くベクトルが逆で、これまでの方法論では証明が無理だと分かったので、事例をたくさん集めながら、研究しているうちに、波動の向きが二つあることが分りました。
一つはものが壊れて、汚染を出していく波動、これは電磁波とか放射能などの悪い波動です。
それからこれとは逆に、電磁波などのひどいエネルギーを転換しながら有用な状態に変えていき、生体の持っている組織、またはこの物質が自分の形状を保つエネルギーを維持していく波動という二つがあるのです。
いまの物理学では、この波動に関することは無視されており、物質を物質として位置づけているこのエネルギーについて全く触れられていません。
しかしこれは重力波の概念の理論でいきますと、重力波が存在しているからこそ、物体はちゃんと形を整えているといえます。
これを維持するエネルギーがその物体のなかにあることを、最近認識し始めてきています。



「波動」「重力波」。

これらは物理学の用語であるが、比嘉氏の主張したいことは、そういうことではなさそうだ。

はっきり言って、トンデモさん御用達のキーワードである。

そして2003年1月のEM-EXPO(とうとうEXPOである(笑))では、

http://www.emro.co.jp/interim/data/_expo03/HIGA/index.html
どんな汚染でもと言うと「じゃあ放射能はどうなんだ」と言われます。
私はベラルーシ、ウクライナでその実験をずっとやってきました。
放射能が多少残ってる所は生育も収量もいいし、味も良いのですよ。
EMをしっかりやっておくと、放射能を吸わないんです。
これは物理学者、誰も絶対信じません。
でも私がやったのではなく、その国の化学アカデミーの研究機関がやっている。
ようするに放射能と言えどもEMにかかったら最後、土の中の太陽に変わってしまうのです。
土の中のエネルギー。
ですから世界のどんなひどい状態でも対応できるのです。



「EMをしっかりやっておくと、放射能を吸わない」・・・コノプリヤ氏の最初の発表では、少ない量のEM菌では、セシウム137の植物への吸収はむしろ増加するはずだった。

だが、そのあとの比嘉氏の発言(これは本当のことか確認が取れないのだが)によれば、コノプリヤ氏は「15%減った」と言っていたはずだ。

それが、いつの間にか「放射能を吸わない」に変わっている。

私が調べた限り、そういった論文は出ていないし、比嘉氏以外とそのグループ以外の研究者からも、そういった報告はないようだ。

比嘉氏は「放射能を(普段の85%しか)吸わない」という意味で言ったのだろうか。

だが、この発言を聞いた人は、「放射能を(ほとんど)吸わない」という意味でとるだろう。

このあたりが、比嘉理論の人気の秘密であり、また胡散臭さにも繋がるのかもしれない。


さらに2003年11月のEMフェスタ2003では、比嘉氏のテンションは最高潮に達する。

http://www.emro.co.jp/interim/data/2003/HIGA/index.htm
研究を進める内に、非イオン化作用までは分かったんですが、なぜ放射能や電磁波など、いろんな有害な波動がたちどころに無害かするのか。
無害かするどころか、そういうマイナスのあった所ほど効果が高いのです。



「たちどころに無害化」・・・そうですか。


そして、冒頭でご紹介したのが比嘉氏の現在のお言葉である。

今回の福島原発事故で、半減期が30年の放射性元素セシウム137が、かなり広い地域を汚染し、ミニチェルノブイリの状況となってきた。
常識的な対策は、「汚染された表土を集めて放射能が消えるまで待つという以外に方法はない」「内部被曝が起こらないように食用の作物は作らない」程度のものである。

(中略)

EMは放射能のような有害な波動を触媒的に無害化するか、使えるエネルギーに転換する力を持っている。
結論的なことを言えば、放射能がなくなるまで、EMをくり返し散布するだけである。
しかも、ベラルーシの立ち入り制限地区でも10a当り50Lを年に5~6回も散布すればセシウム137の大半は1年で消失するのである。

http://dndi.jp/19-higa/higa_41.php より引用



コノプリヤ氏は、(EM菌の作用かどうかは分からないが、と断った上で)土壌から植物へセシウム137が通常より多く吸収される、と述べたに過ぎない。

しかし、それは比嘉氏の頭の中で、セシウム137は吸収されないはずだ→セシウム137を吸収しないのだから作物は安全だ→光合成細菌は放射能を栄養源にするから、土壌中のセシウム137も消失するはずだ、と、凡人には理解しがたい理論展開で、コノプリヤ氏の研究結果とは大きくかけ離れた結論を導き出してしまったのである。

だが、飛躍と思える論理も、「波動」「重力波」などの、疑似科学的な用語を使用すれば、実験的裏づけがなかろうと、現代科学で説明できなかろうと、全く問題なく説明できてしまうのである。

なぜ、国がEM菌を使った放射能除去に莫大な予算をつけないのか、おおよそご理解いただけたかと思う。

最後に、「科学とニセ科学」レジュメより、EMについて引用してみよう。

EM菌はニセ科学か
1.EM菌:Effective Microorganisms(有用微生物群)。ここでは琉球大学農学部・比嘉照夫教授の提唱になるものを指す。数十種の微生物を安定的に共生させた系とされ、ゴミ処理・水処理・土壌改良に役立ち、食料問題や環境問題はEMで解決するらしい。また、EMの産出物を濃縮したEM・Xは強力な抗酸化作用によって人間の自然治癒力を高め、生活習慣病から果てはガンにまで効くという。と、効能を長々と書いたのは、「ニセ科学」という観点から興味深いため
2.土壌微生物の利用による土壌改良や微生物を使ったゴミ処理・水処理などは、重要な研究課題であり、考え方自体は決しておかしくない。少なくとも、最初はニセ科学と無関係だったと思われる
3.いくつかの分野では実際に効果があると考えられる(ただし、学術的検証はあまり行われていないようだ。また、数少ない中には否定的な研究もある)
4.数十種の微生物を安定に共生させることが人為的に可能かどうかは疑わしい
5.食料問題や環境問題が解決するという言い方は、かなりニセ科学寄り(ただし、そういう誇張した発言をする研究者はよくいるので、ひどく変なわけでもない)
6.よい面だけがあって悪い面がまったくない技術、という言い方はニセ科学的
7.万能性を謳いだすことは、ニセ科学の兆候(特にアトピーとガンに対する効能を言いはじめたら、疑ってかかるべき)。
8.比嘉氏自身の科学知識はかなりお粗末。波動や水の記憶、ホメオパシーなどを信じていることを公言している。EM・Xの安全性は磁気共鳴分析器(MRA)で調べたとの記述あり。MRAは波動測定器のひとつ。さらに最近の著書によれば、EMの波動は重力波らしいというのだが、重力波がなんなのかも知らずに書いていると思われる。物理の常識からすれば、ナンセンス
9.他の研究者からの批判に対する対応にはニセ科学に典型的なスタイルが見られる。
10.なんらかの有用な(?)発見をした研究者が、それに「万能性の夢」を見てしまい、ニセ科学の道へ進んでいる(進んでしまった)という解釈が妥当なところか。



結論:「EM菌で放射能が除去できる」という、科学的な裏づけは乏しい。だが、疑似科学的にその領域に達することは極めて容易い。

追記1 比嘉氏とコノプリヤ氏は、EM菌の服用によって、体内の放射性物質を早く消す研究もしている。今回はこの件については全く検証できていない。こちらのほうは事実である可能性が高い、のだろうか?

追記2 県が初の見解「EM菌投入は河川の汚濁源」という新聞記事もあったようだ。

追記3 そもそも、放射性物質を「移動」ではなく「消滅」させるには、原子核の状態を、生命体がコントロールしなくてはいけないはずだ。「金の卵を産むガチョウ」ではないが、原子核を生命体がいじるというのは、化合物を合成・代謝するのとはレベルが違う。あまりにも非現実的であると思う。

追記4 本日、東海アマ管理人氏(こちらもご参照ください)が、当ブログをツイッターで取り上げたようで、いくつかEM菌を擁護する立場からもコメントも頂きました。どうもありがとうございました。

ただ、東海アマ氏が私を批判するツイート「口先だけで他人の句述を弄んで屁理屈並べ批判してエラぶってるヤツには心底腹が立つ。生まれてこの方、机の前から一歩も動いたことがなさそうだ。自分で土をいじってEMを実験してみれば凄さが分かる。効果が凄いから世界中で莫大な支持を集めてるんだ」は、私の記事への何の反論にもなっていないと思うのですが・・・。

まず「EM菌で放射能を除去できる」という確かなデータを示してください。それが第一歩です。
そのデータなしに、「EM菌は放射線を消し去る、土を無毒化する、植物にも取り込まれなくする」という旨の発言を比嘉氏が行っていることを、私は指摘しているのです。
人に実験して反証データを出せという前に、まず比嘉氏や東海アマ氏がデータを示すのが道理ではありませんか?

たとえ話をしましょう。ある会社で事件が起こりました。Aさんの財布が無くなったのです。
捜査に入った警察官が言いました。「Bさん、あなたが犯人だ!」
Bさんはビックリして言い返しました。「えっ、私はそんなことしていません。どうして私がやったと?」
それに対して、警察官が言いました。「Bさん、あなたが財布を盗んでいないというなら、その証拠を示せ!」

さて、あなたは誰が、Bさんによる盗みを証明するべきだと思いますか?
私は警察官が「犯人はBさん」という証拠を示さねばならないと思います。
当たり前のことで、警察・検察がその証拠を示さなければ、Bさんは不当に逮捕され、裁判にかけられることになります。

これを今回の記事に当てはめてみましょう。

「財布を盗んだのはだれか?」という問いかけは「EM菌で放射能を除去できるかどうか?」
警察官が根拠を示さず「Bさんが犯人だ!」と言っているのは、比嘉氏が確たる証拠を示さず「EM菌は放射線を消し去る、土を無毒化する、植物にも取り込まれなくする」旨の主張。
警察官がBさんに、「あなたが犯人じゃないというなら、まずその証拠を示せ!」と言うのは、東海アマ氏が「まずお前(私の事です)が実験をして、比嘉氏の主張が間違いであるという証拠を示せ」というのと同じことです。

たとえ話の警察官にあたる、比嘉氏や東海アマ氏が「EM菌は放射能を除去する」という確かな証拠を示すべきだと思いませんか?


※引用文中の赤字は筆者(私)によるものです


追記5(2011年9月8日) ツイッターで、「EMによる放射性物質の消失および放射能の消失」と、「EMによる放射性物質の移動回収」とを分けて記載してほしいというご要望をいただきました。
 記事をきちんとお読みいただければご理解いただけると思いますが、私が取り上げているのは比嘉教授の「EMが放射能を除去する」旨の発言であり、これはまさに「EMによる放射性物質の消失および放射能の消失」を意味します。
 一方、微生物を使って、放射性物質を吸着させ集めることによって、液体や土壌を浄化する研究は多くの研究者によってなされており、論文も出ています。こちらは「科学」です。
 ただ、EMがそれらの論文にある微生物より効果的かつ安全に放射性物質を吸着するという論文を私は知りません。
 したがって、私の現時点での考えは、
 1.「EMによる放射性物質の消失および放射能の消失」は原理的にも不可能で、かつきちんとしたデータも示されていない。
 2.「EMによる放射性物質の移動回収」は原理的には可能であるかもしれないが、きちんとしたデータが示されていないので効果は不明確。
 とさせていただきます。

追記6(2011年11月11日)
 以下のような報道がありました。
 先に述べたように、微生物による放射性物質の吸着・収集についてはまっとうな「科学」です。
 このような技術の進歩により、除染が少しでも早く進むことを期待します。

<セシウム汚染>微生物で約90%除去 広島の大学教授ら
毎日新聞 11月11日(金)2時34分配信
 広島国際学院大の佐々木健教授(バイオ環境化学)らの研究グループは、微生物を使って泥の中の放射性セシウムを回収する方法を開発した。9月に福島市内で採取したヘドロでの実験では、セシウムを約90%除染することに成功した。実験に用いた光合成細菌が、カリウムとよく似た性質のセシウムを取り込んだ可能性があるという。佐々木教授は「汚染された土壌にも使える技術ではないか」と話している。
 バイオ技術を活用した放射性物質の除去を研究している佐々木教授と、広島市の水道関連資材販売会社「大田鋼管」が9月、福島市内の公立学校のプールからヘドロを採取し現地で実験した。細菌90グラムをアルギン酸などに混ぜた粒状物質をビー玉大にし、濃縮したヘドロ50リットルに投入。3日間の放射線量を計測した。
 その結果、実験開始前に毎時12.04~14.54マイクロシーベルトだった放射線量は同2.6~4.1マイクロシーベルトまで減少した。実験中、プール周辺では福島第1原発事故の影響で同1.2マイクロシーベルトの放射線量が測定されていたが、差し引くと最大89.4%除去できていた。
 実験に使った細菌は、表面にあるマイナス電気で物質を引き寄せる性質があり、プラス電気のセシウムを吸着した。また、細菌はカリウムを取り込んで生きるが、取り込まれる際に似たような動きをするセシウムも吸収したとみられる。
 細菌を混ぜた粒状物質は、乾燥して焼却すると容量は75分の1、重さは100分の1に減る。セシウムは温度640度でガス化し拡散するが、500度以下なら拡散しない。
 佐々木教授らは土壌での実証実験も予定しており、「常温常圧で、現地で除去作業ができるのが利点。コストも安く、福島の再生のためにぜひ普及させたい」と話している。【加藤小夜】
http://mainichi.jp/life/today/news/20111111k0000m040148000c.html




追記7(2012年10月20日)
ブログ解説から一時閉鎖までに頂いたコメントを以下に列挙いたします。

No title

俺も神秘よりなんでその話には惹かれてしまいます。
俺たちの知らない世界もありますからね。その視点、実践、思考
は大事だと思います。精神と物質とか。東洋医学とか。その部分はゆっくりと対処してゆかねばと思います。
 また一般の人々は科学は、いや数学のお勉強が大変なんですね。このギャップを超える方法を誰か編み出して欲しいです。他力ですが。
 で、今回は"科学的"に放射能が消えるとなると、どんなモンなの?と思うところ。放射能、放射線の違い以前に放射能というのが毒性を持った物質の性質と思っている方もいるのかも。感染とか言う話もありますね。
 それで、放射能を無毒化するには=放射能を出さないようにする=放射能を出す物質を"中和"する、という連想になったりして。実際そのようなことが出来れば楽なのですがね。
 元素崩壊を食い止める、という話になるのは大変ですね。しかし、放射性物質を吸収する方法ならありそうな気が。
ヨウ素、やセシウム、やストロンチウムでもいいですが。でもピンポイントにするのは難しいのですかね。
 しかし、一生命の進化に影響を与えるくらいの時間をかけねば
安全にならない放射性物質は恐ろしいものです。参った。
2011-04-21(21:23) :
sasaki URL :
編集


Re: No title

コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、微生物を使って、放射性物質を集める(分別する)という研究はすでになされていて、これはマトモな科学です。

EM細菌群によって、放射性物質が放射線を出す状態を、出さない状態にする、っていうのは、まず無理ですよねぇ・・・。
2011-04-23(12:37) :
原発懐疑派URL :
編集


No title

簡単にまとめると
EM菌は放射性物質を食う可能性は十分あるが、EM菌に取り込まれた放射性物質は化学変化(崩壊による変化を除く)して別の物質に変わることは考えられないし、放射線が発せられたらEM菌を簡単に透過してしまうだろう。
ってことですか?
2011-05-04(12:12) :
URL :
編集


Re: No title

そのように思います。

ただ今のところ、EM菌が放射性物質を集めるというデータはないように思います(他の微生物では確かめられています)。

間違いであればご指摘ください。
2011-05-04(14:32) :
原発懐疑派URL :
編集


EM菌と世界救世教

はじめまして。
こちらの記事を興味深く拝読しました。
今から10数年前、神奈川県平塚市など
あちこちの地方自治体でEM菌やボカシが
ごみ問題を解決する特効薬のように喧伝され
科学的知識に乏しい主婦のあいだで広まっていったことを
思い出しました。あれから全く聞かなくなりましたが
どうなったのか不思議に思っております。

私は文系の人間なので「波動」や「重力波」と聞いても
物理学の権威を借りようとするいかさま科学だな、くらいしか分からず
こちらのブログのように科学的に誤謬を衝くことができずに
もどかしい思いをしますが、大震災を機にまた宣伝されているらしい
EM菌について、宗教の面から指摘させていただきたく思います。

まずEM菌は世界救世教という手かざし系の新興宗教団体が広めたものです。
比嘉先生は(信者かどうかは分かりませんが)関係者なのでしょう。
世界救世教は出口ナオが始めた京都の大本教の分派で
世界救世教もまた世界真光教団、神慈秀明会など
多くの分派を生みました。
EM菌は1986年に教団が「再建派」と「新生派」に大分裂した際、
新生派が一般に広めたものだそうです。
環境問題への意識からEM菌を広めようとした主婦たちは
結果的に新興宗教団体の手助けをしてしまっていたことになります。
詳しくは斎藤貴男『カルト資本主義』(文春文庫)をご参照下さい。
なお、念のため申し上げておきますが、
私はいかなる宗教にも帰依しない罰当たり者です。
2011-06-24(05:53) :
SEW URL :
編集


Re: EM菌と世界救世教

コメントありがとうございます。
大変興味深いご指摘、ありがとうございました。

さまざまな面から、EM菌というものが世に広まっていったのですね。
まさかEM菌の微生物君たちも、放射能まで食べさせられるとは思いもしなかったでしょうが(笑)

> はじめまして。
> こちらの記事を興味深く拝読しました。
> 今から10数年前、神奈川県平塚市など
> あちこちの地方自治体でEM菌やボカシが
> ごみ問題を解決する特効薬のように喧伝され
> 科学的知識に乏しい主婦のあいだで広まっていったことを
> 思い出しました。あれから全く聞かなくなりましたが
> どうなったのか不思議に思っております。
>
> 私は文系の人間なので「波動」や「重力波」と聞いても
> 物理学の権威を借りようとするいかさま科学だな、くらいしか分からず
> こちらのブログのように科学的に誤謬を衝くことができずに
> もどかしい思いをしますが、大震災を機にまた宣伝されているらしい
> EM菌について、宗教の面から指摘させていただきたく思います。
>
> まずEM菌は世界救世教という手かざし系の新興宗教団体が広めたものです。
> 比嘉先生は(信者かどうかは分かりませんが)関係者なのでしょう。
> 世界救世教は出口ナオが始めた京都の大本教の分派で
> 世界救世教もまた世界真光教団、神慈秀明会など
> 多くの分派を生みました。
> EM菌は1986年に教団が「再建派」と「新生派」に大分裂した際、
> 新生派が一般に広めたものだそうです。
> 環境問題への意識からEM菌を広めようとした主婦たちは
> 結果的に新興宗教団体の手助けをしてしまっていたことになります。
> 詳しくは斎藤貴男『カルト資本主義』(文春文庫)をご参照下さい。
> なお、念のため申し上げておきますが、
> 私はいかなる宗教にも帰依しない罰当たり者です。

2011-06-29(22:01) :
原発懐疑派URL :
編集


自分の実験結果をもって反論してください

”「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか”
それで、あなたの結論は何ですか?
あちこちの文献読んだだけで、終わりですか?
人の文献だけで、結論をつけられるはずがないと思いますが

否定されるのなら、ご自分の実験結果が必要ですよ。
なぜ、あなたはご自分で実験されないのですか?

百聞は一見に如かず と昔から言われてますよね?
【人から何回も話を聞くより、直接見てしまったほうがよいことのたとえ。 「百聞」は百回聞くこと、「一見」は一回見ること、「如かず」は、及ばないということ。 例文. 万里の長城のすごさは、百聞は一見に如かず、見てみないと実感できないだろう。】

自分の実験結果をもって反論してください。
2011-06-30(14:10) :
URL :
編集


Re: 自分の実験結果をもって反論してください

コメント頂きありがとうございました。
記事の「追記」の項に、私なりの反論を述べさせていただきました。

まず「EM菌で放射能が除去できる」を証明するのは、それを言い出した人ではないでしょうか。
その証拠があやふやなのを批判した人に対して、「あなたが実験して反論しなさい」というのは筋が通りません。

また、私の結論は本文中でも示した通り、「「EM菌で放射能が除去できる」という、科学的な裏づけは乏しい」です。

できましたら、私の検証のどの部分に論理的な誤りがあるのか、貴方の見解を教えて頂けますと幸いです。



> ”「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか”
> それで、あなたの結論は何ですか?
> あちこちの文献読んだだけで、終わりですか?
> 人の文献だけで、結論をつけられるはずがないと思いますが
>
> 否定されるのなら、ご自分の実験結果が必要ですよ。
> なぜ、あなたはご自分で実験されないのですか?
>
> 百聞は一見に如かず と昔から言われてますよね?
> 【人から何回も話を聞くより、直接見てしまったほうがよいことのたとえ。 「百聞」は百回聞くこと、「一見」は一回見ること、「如かず」は、及ばないということ。 例文. 万里の長城のすごさは、百聞は一見に如かず、見てみないと実感できないだろう。】
>
> 自分の実験結果をもって反論してください。

2011-07-01(00:13) :
原発懐疑派URL :
編集


大変参考になります。

"EM菌 放射能"でググってtopだったのでやってきました。
よくこれだけ追跡調査して記事にしてるなと敬服します。

私はEM菌も比嘉氏もよく知らず、EM菌を支持しているNPOチェルノブイリ活動されている野呂さんの経験談は概ね信用している立場です。

EM菌について自分で調べる労力がさけないので参考にさせて頂きますが、
全般的にblog主さんの主張を支持します。
EM菌の効果は科学的に証明されておらず、少なくとも比嘉氏は科学者ではないと感じました。

独論は非難も多く大変かと思いますが、引き続き客観的・論理的な分析を期待しております。

2011-07-24(16:47) :
bcrvr URL :
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実名です

世界中で我々多くの勇気ある正しく生きようとする市民が実際にEMを活用しているので結果は実験室や学者の実験ではなくて(放射能汚染地域に於いても)実際の現場で実証されることでしょう。結果はいかなるものか大自然の判決を待ちましょう。インターネットといえども実名を公表しないのは人間として認められないでしょう。まずは実名を公表してものを言うべきですね。それが出来ないのはエセの人間である可能性が高いでしょう。何が科学的というかは我々市民が日常において実証する時代です。以上。
2011-08-03(23:24) :
小泉圭二 URL :
編集


No title

グダグダ言わずに実験しろよ!
2011-08-10(12:40) :
25jikan URL :
編集


Re: 大変参考になります。

bcrvr 様
ご評価いただきましてありがとうございます。
なかなか忙しくて新たな検証ができずにおりますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
2011-08-12(22:54) :
原発懐疑派URL :
編集


Re: 実名です

小泉圭二様

厳しいご指摘ありがとうございました。

匿名の情報など信ずるにあたらない、というのは正しい姿勢であると思います。

記事の内容をお読みいただき、妥当性があるとお感じになっていただけたら幸いですし、妥当性に欠けるとお感じになれば、それは私の力不足であると思います。

現在のところ、プロフィールを公開する予定はございません。

事情があってのことだ、とご理解いただけますと幸甚に存じます。
2011-08-12(22:59) :
原発懐疑派URL :
編集


Re: No title

25jikan 様、厳しいご意見ありがとうございます。
その後批判につきましては、記事の追記4に反論させて頂いておりますのでご覧下さい。
2011-08-12(23:01) :
原発懐疑派URL :
編集


追記の記述について

はじめまして。
自分は生物系の大学院生です。

東海アマ氏について調べていてここの記事を拝見致しました。
非常にわかりやすい記事でとても参考になったのですが、
追記の書き方が気になったのでコメントさせていただきます。

東海アマ氏にしてみれば、おそらく貴方が警官側(無実の自分達を悪者にしたてあげようとしている、そっちに立証責任があるはずだ)と思っているはずなので、その書き方は役を逆にしても成り立ってしまうため、あまり有効でないと思います。
もちろん私は貴方の意見に賛成です。

しかし疑似科学を相手にすると、論理的に話を組み立てようとするあまりどうしても遠回りな主張になってしまいますね。こっちこそ間違ったことが言えない分控えめな主張しかできないですし。
根拠や論理が無くても明確な主張が出来る疑似科学が人気になるのも、やはりそっちの方が信じるのが楽だからなのでしょうか。
2011-08-15(20:39) :
Yama URL :
編集


No title

調査と論理展開の緻密さに感銘をうけました。

私は「効果があればなんでも試したい」し、「効果がわからずとも特に害がなければ、あるいは使う側の自己責任で済むことであれば使うのを止めさせることもない」と考えています。
EM菌や乳酸菌に本当に効果があればどんなにいいだろうと今でも思っております。

幸いに、放射線は測定できます。(生命のエネルギーや「良い波動」などは測定できませんが。)
御用学者でない中立もしくは核マネーに汚染されていない科学者の追試を待っていたところ、貴方様の文章に出会いました。
私は比嘉氏等ではなく、第三者的立場の方に追試して頂いて発表されたら一番信用ができると思っております。

放射線被曝をしたくない、軽減したい、なくしたいというのは、ホルミシス効果を過大に期待なさる方以外は皆同じ気持ちでいることと存じます。
1日も早く、日本が放射線被曝に正面から向き合い、被曝を防ぐための社会的なシステムを構築することを願ってやみません。
今は加害者も被害者もみんな多かれ少なかれ被曝しているのですから。

2011-08-18(15:33) :
yama URL :
編集


Re: 追記の記述について

Yamaさん、ご意見ありがとうございました。

もしかすると、私はYamaさんのご意見を誤解しているかもしれませんが・・・。

私としては「言いだしっぺ」が立証する義務があると思っています。

誰がこの問題のスタートか、と考えると、それは比嘉氏であろうかと思います。
比嘉氏が直接データを出さないのであれば、その意見に賛同する人が出すべきでは、と思います。

もし私が「EMに放射能を消滅させる力はない」と、EMと放射能の関係を最初に言い出したのであれば、当然立証するべき責任は私にあると思います。

またご意見下さい。
2011-08-27(19:26) :
原発懐疑派 URL :
編集


Re: No title

Yamaさん、ご意見ありがとうございました。

Yamaさんのご意見に賛同いたします。
2011-08-27(19:28) :
原発懐疑派 URL :
編集


郡山市から

福島県郡山市在住です。
9月4日比嘉氏の話を聞いてきたばかりです。集まったのは300人弱。
年配の方が多く、どこから情報を得たのか知りたいと思いました。隣の方は農家の方でした。

質疑応答の中で若いお母さんが質問しました。
「ホールボディカウンタ」で内部被ばくがどの程度軽減するのか検証する予定は?」 氏はピントはずれの長話をしてこの答えを聞けませんでした。

素人の私でさえ、疑問に思うような理論展開を皆さん信じたのか疑心暗鬼でいます。 このブログを拝見して納得。

氏は科学的検証をするつもりはないと断言しています。この肩書きなら言いだしっぺとして検証をするのが当然です。勘で理論を展開し、ビジネスとして広げていく目的が見え見えです。 公的機関が取り上げないと愚痴めいていますが、なら、なぜ科学的に検証しないのでしょう。

EM菌を全否定しません。腐敗と発酵の違いくらいは理解できますし、実際、植物は元気になります。しかし、EXGOLDなるものはいかがなものでしょう?菌は入っていない、その波動による作用が有効である、とは何と理解していいのやら。

なんだか、福島県民が氏の食い物にされている気がしてきました。


2011-09-04(13:56) :
グリーンカーテン URL :
編集


Re: 郡山市から

コメントありがとうございました。

また、非常に有益な情報をありがとうございます。
不安や恐怖が拭いきれない状況で、いつもご生活なさっておられると推察いたします。
早く平穏な日々が取り戻せるよう心からお祈りいたしています。

> 氏は科学的検証をするつもりはないと断言しています。
> この肩書きなら言いだしっぺとして検証をするのが当然です。
> 勘で理論を展開し、ビジネスとして広げていく目的が見え見えです。

全く同感です。
科学的検証をしません、と仰っておられるのなら、もう科学者の肩書きは全く意味がなくなります。
つまり、普通のおじいさんと同じですね。

もし名誉教授でもなんでもない普通のおじいさんが、「この菌から取った波動入りの薬を飲めば、体の放射能が抜ける」と言って薬を売っていたら、誰か買う人がいるでしょうか?
まずいないでしょう。

科学的検証をしない、ということは、もはやその人は科学者ではありません。
「昔は偉かったけど今は普通のおじいさん」です。


> なんだか、福島県民が氏の食い物にされている気がしてきました。

比嘉氏本人にそのような悪意があるかは分かりませんが、彼の取り巻き、商売にしている人たちはどうでしょう?
彼らは「効果があるかどうか分からない薬」でもって、福島の人たちで金もうけをしているのではないですか?
効果があるかどうか分からない薬を使うのは、それこそ「人体実験」ではないのですか??

原発はなくすべきです。しかし同時に、放射能インチキビジネスもなくすべきだと思います。
2011-09-04(18:30) :
原発懐疑派 URL :
編集


飲用して人体に害はありますか?

私は、仮に論理がグダグダであっても実害が無いなら何事も試してみようと思っています。もちろん個人レベルでの話ですが。今知りたいのは、成分的に飲用して問題はなさそうか?ということです。問題がなければ実験してもいいかなと(笑)。
色々調べてはいるのですが、例えばアップルペクチンにはそれなりに医学的根拠ありそうですが、EMというのはどうなんだろうと調べておりました。
代替医療は私は好きですが、良い意味ですべての物事は疑う、信仰はしないということが出来なくなっている人も多いです。私は知識もないド素人ですので用語もサッパリで、それこそ雰囲気でものを見ているようなものですが(笑)、大変冷静なブログですばらしいですね。
2011-09-08(19:28) :
URL :
編集


動画での説明あり。対照区と比べての効果は・・・

原発懐疑派さん、はじめまして。
私も、菌で放射性元素の回収(凝縮)は可能、但し消滅はできないのではと考えています。
消滅はできなくても濃縮させることは、その後の保管・処理に役立つことですので、菌を現実的に役立てるようになればと願っています。
(佐々木健広島国際学院大教授などの活動に期待しつつ)

さて、福島での除染実験ですが、以下の動画で比嘉教授の講演を見ることができます。
http://www.ustream.tv/channel/ahahaueki#utm_campaign=t.co&utm_source=7383732&utm_medium=social

1:05:10頃、比較対象(対照区、EM、EM+米ぬか)が、
1:09:00頃、線量の時間変化が説明されています。
確かにEM散布区で線量減少がみられているのですが、
初期段階を除き、対照区と、EM散布(米ぬか追加を含む)とで、
差異のない結果となっています。
このあたり、動画上の音声が聞き取りづらく、私の理解が十分でないかもしれませんが。

改めて、以下のサイトを見ると、確かに上記動画での説明に矛盾しないのですが、
EM区と対照区と同等だったとの言及はありません。
http://dndi.jp/19-higa/higa_48.php

もっとも、動画の1:10:10に、収穫されたブルーベリーのセシウム濃度については、
EM(+米ぬか含む)の効果が出ているようですので、何か効果はあるように思うのですが。

以上、ご存知の情報かもしれませんが、お伝えいたします。

そんな私も、何か役立つのではとEM実践者です。
少なくとも土壌改良に役立ち、
植物生育が進むことで土壌からの放射能除去がちょっとでも進めばいいかと、
割り切っております。
2011-09-11(22:10) :
日本大好きっ男 URL :
編集


Re: 飲用して人体に害はありますか?

コメントありがとうございます。
飲用して問題はないか、ということですが、私には全く分かりません。
「EM-X GOLD」というのが清涼飲料水として販売されているようですので、おそらく何らかの承認はパスしていると思われます。
ですが、新しい飲料だと思いますので、長期間服用して安全であるかどうかは、全く不明です。
2011-09-12(12:56) :
原発懐疑派 URL :
編集


Re: 動画での説明あり。対照区と比べての効果は・・・

コメントありがとうございます。
動画、拝見いたしました。

グラフによると、EMを撒いた区域も、対象区も、ほぼ変わらない結果だったようですね。
ただし、(EMを撒かない区域も含め)全部の区域で2ヶ月で放射性セシウムが1/4になるという信じがたいものですが(笑)

普通は、大量の水を撒いたことによって表土近くのセシウムが流れたり深部へ浸透したりということが考えられますが・・・。

かなりデザインが杜撰な研究のように感じました。来月までには正式な報告が出るとの事で、それを待ちたいと思います。
2011-09-13(22:31) :
原発懐疑派 URL :
編集


飯山某には、乳酸菌・光合成菌で放射能除去の証拠無し

乳酸菌による放射能逓減の件で、
ネタ元になっている飯山氏に
直接聞きましたので公表を致します。

何かの参考になれば、幸いです。


飯山一郎氏に、放射能で汚染された土地に

米のとぎ汁乳酸菌を、散布し、

放射能の逓減を実験した結果の有無を聞きましたが、

「自分では、そのような実験の結果はしていない。

証明する証拠も自分にはない。」との事です。


また、
光合成細菌による放射能逓減(消滅)の実験もしていないし、
証拠もないということです。

まとめ、

飯山一郎氏は、本人による
『乳酸菌や光合成細菌による放射能逓減の証拠』は、おろか実験実験もしていない。

これが実情です。

2011-09-16(16:59) :
スギさん URL :
編集


Re: 乳酸菌で放射能除去できるとのこの報告書は?どうですか?

コメントありがとうございます。
じっくりと読んでおりませんので、間違いがあれば申し訳ありません。

疑問点1
対照区と実験区の区分けについて。
対照区(コントロール区)とするのなら、微生物の散布以外の条件を、実験区と可及的に全て同じにすべきであると思います。
トラクターによる耕転、水の散布など、表土近くの放射線量が変化する要因が多くあるにもかかわらず、対象区でそれらの事を行っていないというのは疑問です。

疑問点2
12ページ以降の「深部編」についても疑問があります。
50cm、1m、1m50cmと、深い土壌を検査したとの事ですが、本当に知りたいのは、耕転した20cmより少し深い部分のデータではないでしょうか?
すなわち、耕転および大量の水の散布により、放射性物質が地中に拡散・染み込んだと考えるなら、50cmより深い部分ではなく、「表部編」で計測された20cmの深さ(これがほぼ耕転された深さのようですが)の前後、つまり30cm、40cm、50cmといった深さを調べるべきかと思います。


要するに、放射線量の低下が、微生物の働きによるものか、それ以外のファクターによるものか、この研究からは明らかでないように思います。
2011-09-16(21:14) :
原発懐疑派 URL :
編集


菌類の放射性物質の反応

大変興味深く拝見させていただきました。放射性物質も物質である以上、物質の固定化などは光合成とは直接関係なく存在するので、比嘉先生の主張は誇張しすぎと私も思います。ただ、放射線の一部は電気的に言えば可視光と同じ超高周波に分類できることを考えれば放射線による光合成は考えられるのではないでしょうか?そうすると”除染”というよりは放射性物質をそのままにして影響を抑える”封じ込め”ということになるのではないでしょうが…(そのあたりは文末で言及はされていますね。) 研究者にも焦りがあるのかあまりにも検討不足という発表が多くて、非常に危惧する部分もあります。施策と研究は全く別なのですから、その辺を整理してけ各研究者の方々には考えて欲しいものですね。
2011-09-18(12:32) :
堀内 行夫 URL :
編集


Re: 菌類の放射性物質の反応

コメントありがとうございました。

放射性セシウムで問題となるのは放射線の中でも主にガンマ線ですので、可視光線とは全く波長が異なります。
これを光合成細菌が利用することは不可能です。

また、放射性セシウムを微生物がその体内に取り込んだとしても、それによって放射線が微生物の体に封じ込められるという事も考えられません。
ガンマ線の透過性は高く、10センチメートルの厚さの鉛で、ようやく1/100~1/1000に減衰されます。
微生物の細胞膜・細胞壁がどれほどの厚みがあるのか考えれば、お分かりになると思います。

したがって、土壌にどんな種類の微生物がどれだけ増えようと、それだけで放射能を除去したり封じ込めたりすることは不可能と考えられます。
2011-09-18(23:49) :
原発懐疑派 URL :
編集


いろんな異論

追試無視して異論。伝言ゲームだけなら負けだぞ。
http://dndi.jp/19-higa/higa_48.php

茨城県下妻市に講演会(H23 9/25(日))、あり聴いてきた。日本では誰も追試して異論する者がいないそうな。大学病院の教授医者の臨床を知らない人種も新研修医制度(スーパーローテイションなど)この日本では結構絶滅中。
蒔いていることろで調べてレポートくれ。
2011-09-25(19:59) :
臨床を知らない大学教授医者絶滅反対 URL :
編集


EM以外の方々

放射性セシウムの無害化
http://www.minusionwater.com/cesium.htm

飯山一郎氏の新説
◆2011/07/15(菌) 光合成細菌はセシウムを無害化する!
この説は、飯山一郎氏ではなく、分子生物学を専攻する某製薬会社のW研究員とのこと

あと、この方
㈱高嶋開発工学総合研究所
http://tidt.jugem.jp/

その実験に参加していた方の証言ブログ
グラントマト社長の日記 《環境と健康の先進地域キラメキ福島をつくろう!》
放射線が消えるって信じられます?(11)
http://blog.goo.ne.jp/nanjo_7/c/9663f9451c831d382f7d113ebeac1305

ではでは

2011-09-26(15:14) :
有用微生物 URL :
編集


No title

疑わしい、という結論はまぁ良いとして、
理屈だけで論破しても何の意味もないよね。

今の科学は絶対じゃないですよ。
アインシュタインの相対性理論ですら、存亡の危機みたいな感じなのに、
今の科学の常識で間違っている=EM自体があやしい、というのはちょっとどーなんだろ。

実際に撒いて実験した上でなら、非難でもなんでも同意もできるけど、
こんな書き方じゃEMを貶めたいだけ、比嘉教授に嫉妬w、という風にも見えます。
なんとなーく小ばかにするスタンスで反対意見を書いても、
ちょっと同意はできないかなぁ。

2011-10-10(20:48) :
叩くの好きだね~ URL :
編集


No title

チェルノブイリの架け橋の野路美加さんの講演会に行きました

野呂さんはチェルノブイリで国際チームが沢山ある中の日本チームで活躍し。

日本の援助チームの担当する被害者の子供たちがダントツに癌や病気の

発症率が少ないのはEM菌を1日5cc摂取させているからですと述べ

ロシアの子供たちにEM菌を飲ませて何日かすると甲状腺の腫れや咳ももおさまり

とても元気になる、cmで言っているんではないんです

子供が癌になるというのは大変なことなんです

学校の先生やテレビに自分の命を預けてしまうんですか

もっと本気で怒るべきです、とおっしゃってます

私もEMを飲んでます自分で増やせばただみたいなものです


2011-11-19(19:20) :
ゾルバ URL :
編集


No title

とても面白い記事ですね。
菌の中にはセシウムに対して有用なモノもあると思っています。
(それが見つかるかどうかは別として)
ただそれをEM菌のみに求めようとする所に無理があると思います。

ところでゾルバ様。
EM菌を培養して飲むのでしたら、えひめai-2を御自分で作られたほうが安心では?
EM菌のみに浄化作用があるというのでしたら何も言えませんが。

もし、EM菌に含まれているという光合成細菌に期待しているのでしたら、私自身が糖蜜での培養を行った限りでは他の菌とは違い増殖を観ることはできませんでした。(あくまでも個人で調べた結果です)
どうも他の菌(酵母菌、放線菌)が多いとそれらのえさになってしまうようです。
それでも光合成細菌を増やしたい場合は、光合成細菌単体で、かつお節での培養が簡単でした。(ただし、どぶの匂いが強く飲用には向かないと思います)
2011-11-26(23:27) :
ボン URL :
編集


記事を読ませていただきました。
EMの場合きちんとした実証報告がありませんね。微生物による放射能の元素転換の理論を今の科学では証明できませんが、結果として放射能が消えている事実を報告することはできるはずですが報告が見当たらないのはEMで放射能の分解消失ができないからですね。

しかし高嶋開発工学研究所の高嶋康豪博士の微生物触媒による放射能の分解消失は福島県川俣町で実証データが政府に提出され、その報告書もHPで公開されています。
さらにチェルノブイリでの実証や台湾の実験でも国家認証されています。
http://takashima.tidt.fool.jp/

もしよろしければご覧ください。
2012-01-26(16:12) :
うず URL :
編集


Re: タイトルなし

うず様、コメントありがとうございました。

>高嶋開発工学研究所の高嶋康豪博士の微生物触媒による放射能の分解消失は福島県川俣町で実証データが政府に提出され、その報告書もHPで公開されています。

拝見いたしましたが、私にはこのデータは疑問点が多くあります。

1、EM散布後のサンプル採取は牧草地のどの位置で行ったのか記載されていない
 報告書にある通り、同じ牧草地でも、もともと放射性物質の多い場所とそうでない場所があります。EM散布後のサンプルは一体どの位置を採取したのか記載がありません。

2、EM散布前の放射性物質の測定が、地表2cmでしか行われていない
 実験地点でない場所(資料にある「トラクター下」)についてはある程度の深さまで測定されているようですが、コントロール(対照)となるべき散布前の地点で、地表2cmまでしか測定していないのは酷いミスです。
 EM散布後のサンプルを深さ1cm刻みで測定するのなら、散布前のサンプルも同様に測定しなければおかしいでしょう。実験系の組み立てがお粗末に見えます。

3、EM散布によって、明らかに放射性物質が拡散している
 「トラクター下」の土壌では、深さ4センチ以深では放射性物質が検出限界以下のようですが、EM散布後のサンプルでは、深さ11センチまで放射性物質が検出されています。
 常識的に考えて、これはEM散布により土壌の奥深くまで放射性物質が浸透・拡散してしまったとみるのが自然です。
 垂直的に深く浸透しているということは、水平的に広く拡散している可能性もあります。実験地より外に水が流れ出し、実験地周囲の放射性物質が増えている可能性もあります。
 これでは除染をさらに難しくしているだけではありませんか?

4、データの解釈が非論理的
 データにおいて「総セシウム濃度は、実証実験開始前の12分の1~140分の1程度まで減少している」と結論されていますが、これはあまりにも酷いと思います。
 サンプル採取場所も採取した深さもバラバラの結果を、数字だけ見比べて「12分の1~140分の1」と論じても何の意味もありません。
 ほとんど放射性セシウムが存在していなかったはずの9-10cmの深さの土壌で、EM散布後にそれが検出されているということは、その深さにおいてはセシウムの濃度は上昇してしまったと考えるべきです。
 研究者の都合の良いようにデータを解釈してしまうことはよくありますが、このやり方はあまりに稚拙です。

5、なぜいきなり実地で実験をするのか?
 なぜいきなり実際の汚染された土地で実験するのでしょうか?
 通常は、より厳密な条件で、風雨などの影響を受けないようにして予備実験を行い、それから実地で実験するのが当然です。
 いきなり実地で実験を始めるから、サンプルの採取条件も気象条件も行き当たりばったりの、ずさんな研究になってしまいます。
 簡単に言えば、アクリルチューブなどに放射性物質を加えた土壌を入れ、風雨の影響を受けない環境で、日照量や気温もコントロールして、その中の放射性物質が消失するか実験すればよいのではないでしょうか。
 
 結論的に申し上げて、残念ながら、うず様のお示しいただいた高嶋康豪博士のデータは疑問が多いと言わざるを得ません。


> 記事を読ませていただきました。
> EMの場合きちんとした実証報告がありませんね。微生物による放射能の元素転換の理論を今の科学では証明できませんが、結果として放射能が消えている事実を報告することはできるはずですが報告が見当たらないのはEMで放射能の分解消失ができないからですね。
>
> しかし高嶋開発工学研究所の高嶋康豪博士の微生物触媒による放射能の分解消失は福島県川俣町で実証データが政府に提出され、その報告書もHPで公開されています。
> さらにチェルノブイリでの実証や台湾の実験でも国家認証されています。
> http://takashima.tidt.fool.jp/
>
> もしよろしければご覧ください。

2012-02-01(23:49) :
原発懐疑派 URL :
編集

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Author:原発懐疑派
科学的・論理的に原発の廃止を目指しています。
事情があって一時ブログを閉鎖しましたが、再開します。

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