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拉致問題“戦術と戦略練って突破口を”12月17日 15時2分
衆議院選挙の結果を受けて、北朝鮮による拉致被害者の家族からは、高齢化が進み残された時間は少ないとして、新政権に対し交渉を通じた迅速な解決を求める声が上がっています。
このうち、横田めぐみさんの母親の早紀江さんは「私たち家族は高齢化しており、いつどうなるか分かりません。北朝鮮にいる被害者も長い間、自由を奪われており、問題の解決をこれ以上先延ばしにしてほしくありません。新政権には、拉致問題が人の命に関わる問題である事を認識していただき、今度こそ知恵と勇気と覚悟で被害者を取り戻してほしい」と求めました。
また、父親の滋さんは「北朝鮮による事実上のミサイルの発射で日朝交渉が停滞するなか、さらに経済制裁が行われれば拉致問題の進展は難しくなると思います。新政権は、拉致問題をミサイルの問題とは切り離し、一日も早く北朝鮮との交渉を再開させ解決に結びつけてほしい」と話しました。
被害者の家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは「キム・ジョンイル総書記の死去からきょうで1年になりますが、北朝鮮が経済的に困っている状況に変わりはないと思います。新しい政権には、北朝鮮との政府間協議を再開し戦術と戦略を練って突破口を開いてほしい」と求めました。
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