■ ストーリー ■

季節は秋。紅葉の鮮やかな街。
主人公は、自覚はないがその無茶苦茶な言動で学園中から一目置かれる変わり者。
隣のお姉さん桜橋涼香や、愉快なクラスメートに囲まれ、ドタバタ喜劇な毎日を送っている。


秋の訪れと共に運ばれる新しい出会いや、深まっていくそれぞれの思い。
そして、始まる学園祭の準備期間で学校に泊まり込む日々。
合宿のような楽しい毎日の中で、
主人公の奇抜な行動が巻き起こす騒動に少女達は振り回されっぱなしだ。


だが、そんな生活の中に見え隠れする彼の優しさに、やがて少女達は引かれていく。
それぞれ深いトラウマを持ちながらも日常を生きる5人の少女たち。

 

『因 』

己の犯した罪に囚われ……
己の心を己で縛り付け……
今日も贖罪の為に笑顔を作る……

その罪深さに気づかず。

『継』

彼女は泳ぐ
彼女は泳ぎ続ける。

何かを追い求めるかのように。

『懸』

憧れた世界に居るために……
憧れを曇らせないように……
彼女は耐える、ただひたすらに……

それこそが崩壊への道と知らずに。

『羨』

得られなかった輝かしい日々……
得られなかった人との繋がり……
それらのすぐ側に、彼女は戻ってきた……

近いけれど届かない、その場所に。

『焦』

定められた未来……
定められた自由の刻限……
だから今を楽しく彼女は生きる……

いや増す寂しさに捕まらぬよう、全力で。

 

学園祭や体育祭を通じて、彼女たちの心の傷に触れ、
それに触発されるように主人公自身の哀しい過去もまた甦る。

切なさを感じさせる秋風の中で、
恋する主人公と少女たちはお互いの心の傷を癒し合っていく。


その恋の終わりにどのようなものが待ち受けているかも、知らずに……。