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'12/12/17

竹原市庁舎、合同ビル移転へ




 新庁舎の在り方を検討していた竹原市は、現庁舎(中央)近くにある広島県の「たけはら合同ビル」への移転を最有力案とする方針を固めた。平成の大合併で単独市のままだったため、合併特例債は使えない。新築や改修はコスト面の負担が過大になり、移転地の選定などでスピード感に欠けると判断した。

 1月に各パターンの事業費を試算した。現庁舎の耐震改修は約6億2千万円。近い将来に機械、電気設備改修費約7億円が必要となるほか、改修中の仮庁舎の費用が加わる▽新築は工事費だけで約15億8700万〜21億1600万円。同様に仮設庁舎の費用なども必要になる。

 一方、合同ビルへの移転案は現在積算中だが、耐震改修や新築よりは安くなる見通しという。2棟あるビルのうち、県の出先機関が撤退して空き家状態になっている地上6階、地下1階の1棟は5934平方メートルあり、スペースは十分。1992年完成と比較的新しく、耐震強度もクリア。エレベーターも完備し、優位性が高いとの考えだ。

 市は64・9%を区分所有する県と本格的な交渉を進める。各課の配置や詳細な費用計算を進め、本年度中に結論を出したいとする。

 現庁舎は地上3階、地下1階、延べ約5200平方メートル。完成は1966年で、耐震強度が不足している。エレベーターがないのも難点になっている。

【写真説明】竹原市が市庁舎の移転先として最有力候補に挙げる「たけはら合同ビル」




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