最終更新: 2012/12/17 17:50

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衆院選の結果について、フジテレビ・山本解説副委員長の解説です。

第46回衆議院選挙の投開票が行われ、自民党が公明党とあわせて、衆議院の3分の2の、320を超える議席を獲得して圧勝し、政権奪還を確実にしました。
フジテレビの山本 周解説副委員長の解説です。

野田政権は、今回の衆院選挙に現職の閣僚13人立候補したが、8人の閣僚が落選し、議席を失った。
17日午前9時半ごろ、藤村官房長官は「結果の責任というのは全て、私の至らなかった点、力が及ばなかった点、このことに尽きると思います」と述べた。
また新潟・長岡市で、午前9時半ごろ、田中文科相は「あれだけずっと、19年、20年近くにわたって、ご支持、絶大なご支持いただいていますから、その方たちの気持ちを忘れずに、それをまた反映していくという努力をしなければならないので、そのときに、どういう方法があるかと考えていきたいと思いますけど」と述べた。

(閣僚8人が落選したことについて?)
これまでの衆議院総選挙で、現職閣僚3人落選したのが最高だそうですから、8人というのは前代未聞ですし、それに、官房長官とか財務大臣とか、こういう重要閣僚が落選するというのは、つまり、民主党に対する逆風が相当強かったということを物語っていますね。

(自民党は294議席を獲得。これは圧勝と言っていい?)
議席数だけ見ると、圧勝と言っていいんですけれども、その内訳を見ますと、ちょっと見方が変わると思うんですね。
今回、比例代表で、自民党は57、つまり比例代表180のうち、3割ちょっとしか取ってないんですね。

(どういう意味?)
「小泉郵政選挙」の時と比べますと、この時、自民党は、77議席も取ってますね。
つまり、この選挙の時には、積極的に自民党に入れた人が多かったんじゃないかというふうに思われるんですけれども、今回は、小選挙区は、しょうがなく自民党に入れたんだけれども、比例区では、自民党じゃない政党を選んだ方が多かったと。
つまり民主、あるいは第3極、その他の政党ですね。

(単純に民主の票が流れたとか、自民党を応援したいという人が多かったということではない?)
そうですね。

(今後の政権の枠組みにも影響してくると思うが?)
確かに、衆議院では、自民党と公明党を足すと325ですから、軽く3分の2を超えてますね。
つまり、参議院で法律案が否決されても、衆議院でひっくり返せるということなんですけれども、それはちょっと乱暴な、ですから、あまりやりたくない手法ですね。
参議院の方は、まだねじれたままですから、民主と組むか、でも安倍さんは、あまり民主党と相性がよくないということがありまして。
では、維新、みんな、改革、あわせるとですね、今の過半数のちょうど118です。

(ぎりぎりですね)
ですから、そういう、いわゆる政策ごとの「パーシャル連合」というのを狙ってくるものと、思われます。
いずれにせよ、2013年の夏に参議院選挙がありますので、自民党、あるいは公明党としては、そこで過半数、参議院の過半数を取りたいというふうに考えていると思うんですけれども、これまでの選挙を見ますと、衆議院で大勝ちした政党は、次の参議院選挙で負ける。
民主党政権、衆議院で大勝ちして、参議院選挙で負ける、繰り返しですから、今度大勝ちした自民党はどうなるのか、たぶん、安倍さんは考えていると思いますので、慎重な政局運営というのが必須だと思いますね。

(12/17 13:11)


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